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メイリオ(8)――Visual C# 2008 Express Edition版のメイリオ

 メイリオ(1)〜(9)をまとめて読む。

メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ系フォント」の追記(2007/12/26)で触れたように XPでも「メイリオ」が正式に利用可能になりました。そんなわけで、以前のメイリオ改5.00(meiryo_kai.ttc, meiryob_kai.ttc)を Fontsフォルダからデスクトップに待避した上で、「Visual C# 2008 Express Edition版」のメイリオ5.00 をさっそくインストールしてみました。

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以下では、Windows Vista RC2版のメイリオを単に メイリオ5.00 と表記し、Visual C# 2008版のメイリオを メイリオ5.00VC と表記します(フォントファイル名は両方とも meiryo.ttc, meiryob.ttc で、更新日時が異なるもののサイズおよびバージョンはまったく同じです)。〔2008/01/10 追記:なお、私は Vista搭載版のメイリオ5.00 を持っていないので確認ができませんが、Vista RC2版5.00 は Vista発売直前のものですから、Vista搭載版5.00 は RC2版5.00 と同じバージョンのはずです〕

とりあえず「メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)」の方法でメイリオ5.00VC からメイリオ改VC(meiryo_kai.ttc, meiryob_kai)を作ってしばらく使っていますが今のところ大丈夫なようです。「メイリオ(7)」の追記(2007/12/26)にも書いている通り私自身はメイリオ5.00メイリオ5.00VC はまったく同じものではないかと思っています。ところが、とまとさんが「XPでVista搭載フォント"メイリオ"を使う」(2007/07/04)の追記(08/1/6)で「どうやらVisual C# 2008 Express Edition版でゲットできるメイリオバージョン5.00VCと、Vista搭載版(5.00)とはバージョンが違うようです。以下のパッチを当てて作成するMeiryoKe_Gothicは5.00版のみ対応です」と書いておられるのを今日拝見しました*。

* とまとさんのコメントにもあるように現在はすでに訂正されています。

うーん、本当のところはどうなんでしょう。ここはメイリオ5.00VC に MeiryoKe_Gothicパッチ5.00 を当てて MeiryoKe_Gothic5.00 を生成してみるしかないようです。やってみると meiryKeGothic.ttcmeiryKeGothicB.ttc が正常に生成されたようです。が、まだ大丈夫かどうかは分かりません。そこで、メイリオ5.00 から生成した meiryKeGothic.ttc, meiryKeGothicB.ttc を Fontsフォルダから待避させ、新しくメイリオ5.00VC から生成した meiryKeGothic.ttc, meiryKeGothicB.ttc を Fontsフォルダにコピーし、パソコンを再起動してみました(念のため fontxp でフォントキャッシュを削除してから再起動しました)。

その結果ですが、今のところ特に変わったところはありません。これまでと同じように何事もなく通常の作業ができております。MeiryoKe_Gothic も MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic もふつうに表示されています。スタイルシートでこれらのフォントを指定している当ブログもこれまでとまったく同じように表示されています。

というわけでこれまでのところでは メイリオ5.00メイリオ5.00VC はまったく同じものではないかという私の予想通りの結果を示しています。「XPでVista搭載フォント"メイリオ"を使う」をコメントも含めてざっと読んでみたかぎりではとまとさんは実際にご自分でメイリオ5.00VC から MeiryoKe_Gothic5.00 を生成することはなさっておられないように思えますがどうなのでしょうか。

注記〕Vista RC2版メイリオ5.00, Visual C# 2008版メイリオ5.00, MeiryoKe_Gothicパッチ5.00 のDL情報は「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」にまとめてあります。なお、その記事からリンクされている「メイリオ5.00, meiryoKeパッチ, ttfname3」のリンク先は変更されることがあります。したがって「メイリオ5.00, meiryoKeパッチ, ttfname3」に言及する場合は直リンクを避け、「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」からたどる形で記述をして下さるようお願いいたします。

〔2008.01.09 追記

メイリオ5.00メイリオ5.00VCとはまったく同じものであるというコメント(08/01/08)を Radio-Kさんからいただきました。Radio-Kさんは AikoWin というファイル比較削除ソフトを使ってそれぞれの meiryo.ttc, meiryob.ttc を比較したところ両方とも内容が一致したとおっしゃっています。さっそく私も AikoWin をDLして実際に比較してみたところやはり同じ結果を得ました。ということで、私の予想通り、メイリオ5.00メイリオ5.00VCとはまったく同じであることが判明しました。

Radio-Kさん、ご教示および AikoWin のご紹介ありがとうございます。

〔2008.11.02 追記

長い間、Visual C# 2008版のメイリオ5.00 を関連 Webサイトからダウンロードできるようにしてきましたが、5月20日以降は Microsoft のダウンロードセンター(Windows XP 向け ClearType 対応日本語フォント)からメイリオ5.00 が手に入るようになりましたので、遅まきながら Visual C# 2008版のメイリオ5.00 の提供は中止します。

Windows XP の正式ユーザーは上記ダウンロードセンターからDLした VistaFont_JPN.EXE を実行すれば、Fontsフォルダ内に meiryo.ttc と meiryob.ttc がコピーされ、メイリオ5.00 が自動的にインストールされます(read only属性がついているので、そのままでは見えない方もあるかもしれません。その場合はフォルダのメニューから「ツール(T)」→「フォルダ オプション(O)」と進んで、「表示」タブの「詳細設定:」で「ファイルとフォルダの表示」部分で「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックをしてから、上部にある「すべてのフォルダに適用(L)」をクリックすれば隠しファイルや隠しフォルダが見えるようになります)。

勝手にインストールされるのが嫌ならば、Explzh などのアーカイバ(圧縮・解凍)ソフトを使って VistaFont_JPN.EXE の中から meiryo.ttc, meiryob.ttc だけを取り出すこともできます。

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メイリオ(3)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(1)

 メイリオ(1)〜(9)をまとめて読む。

以前『濫觴』に「ブラウザでメイリオを使うと、バックグラウンド・カラー付きの語のバランスが悪い(背景色が文字の上下に拡がってしまう)」ということを書きました。さらに、MeiryoKe_Gothic を生成するパッチが置いてあるmeirを読むと「Ke_Gothicは ターミナルやテキストエディタ等、CUIな実務には使い物にならん」ので MeiryoKe_Console (meiryoKeConsole.ttf) を作ったと書いてあります。これはどういうことなのだろう、と思ってバックグラウンド・カラー付で各フォントを表示してみました(Firefox で表示したものです。IEではもっと大きくなります)。

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メイリオ系の上下方向の空隙

欧文書体の基礎知識」(『和文フォント大図鑑』)によると、欧文フォントの場合、文字のおさまっている部分のうち上の限界線をアセンダライン、下の限界線をディセンダラインといい、大文字の上部・下部を区切る線をそれぞれキャップライン・ベースライン、a, e, c などの小文字の頭に接する線をミーンラインというようです(日本語フォントの場合は文字の部分を字面(じづら)と呼ぶ)。また、b, k, l などの小文字のミーンラインより上にある部分をアセンダ、ベースラインより下にある文字の部分をディセンダと呼んでいます(下記のようにアセンダについての Microsoft の定義はこれと異る)。そして、フォントによって異っていますが、欧文フォントの特性上、アセンダ・ディセンダにはそれぞれ空隙部分が設けてあり、この空隙の大きさはアセンダ・ディセンダの大きさによって定められますが、その割合はフォントによって異っているようです。実際、上に載せた表示例でも分かる通り、メイリオの下側の空隙の割合は他のフォントに比べて際だって大きいことに気がつきます。つまりメイリオはディセンダに含まれる空隙の割合が異常に大きい*のですね。そして、MeiryoKe_Gothic系 も MSGothic その他のフォントと比較するとディセンダに含まれる空隙の割合がやや大きいことにも気がつきます。「Ke_Gothicは … CUIな実務には使い物にならん」というのはアセンダ・ディセンダに含まれる空隙の割合が MSGothic よりも大きいということだったんですね。それで MSGothic と同様の高さをもつ MeiryoKe_Console** を作ったということなのでしょう。

追記〕フォントの上部・下部の空隙部分(内部レディング Internal Leading)の割合 LineSpacingRate を示してくれる FontInfo.exe というツールを見つけました。このツールを使って LineSpacingRate の値を調べてみると、メイリオ, MeiryoKe_Gothic, MiryoKe_Console, MSGothic についてはそれぞれ 1.50, 1.18, 1.00, 1.00 になっています。なお、このツールではベースラインから上の部分をアセント(CellAscent)、下の部分をディセント(CellDescent)と呼んでおり、これらのアセント・ディセントの値は ttfname3.exe で表示されるアセンダ・ディセンダの値と一致しています。つまり Microsoft がアセンダと呼んでいるものは「欧文書体の基礎知識」に載っているアセンダの定義とは異っているわけです。また、「フォント メトリックを取得する」では、CellAscent+CellDescent の値を「セル高 LineSpacing」、セル高から空隙部分を引いた値を 「em高 EmHeight」と呼んでいます。FontInfo.exe では、(セル高)を(em高)で割って LineSpacingRate の値を求めていますから、この値から 1.00 を引いたものが内部レディングの割合を表しています。つまり、メイリオには em高の 50% (1.50ー1.00=0.50) にあたる内部レディング(空隙)が含まれており、MeiryoKe_Gothic には 18% の内部レディングが、そしてMS ゴシックや MiryoKe_Console には内部レディングがない (0%) というわけです。内部レディングというのはふつう上部に設けられているらしいのですが、メイリオ系のフォントの場合、上部と下部の両方に内部レディングがあるのではないかと思われます。また、css で "line-height=130%" のように指定される改行間隔 30% の部分は「外部レディング」と呼ばれているようです。(レディングという語は活版印刷の組版で使われていた行間隔調節用の鉛(lead)の板から由来している)

というわけで、MeiryoKe_Gothicファミリー は内部レディングのない MSGothicファミリー に比べてセル高 LineSpacing が 18%大きくなっています。それが理由で MeiryoKe_Gothic に代わるコンソール関係やエディタ用のフォントとして内部レディングのない MeiryoKe_Console が作られたわけです。また、同様の理由で MS Pゴシックで作られた AA(アスキーアート)が多用される2チャンネルなどでは MeiryoKe_PGothic は使えない(横方向の間隔は同じなのでまったく駄目というわけではない)というので2チャンネル専用ブラウザ用のフォントとして meiryo mod 12pt AA が作られています。meiryo mod 12pt AA.ttf は入手がむずかしいらしいのですが、このほどひょんなことで手に入れることができました。調べてみるとたしかに内部レディングのないフォントであり、横方向縦方向ともにMS Pゴシックとまったく同じ割合になっています。ただし、フォントの美しさという点では MeiryoKe_PGothic の方が上まわります。私自身は2チャンネル専用ブラウザ上では読みやすさ・美しさを優先して MeiryoKe_PGothic を指定しています。しかし、AA(アスキーアート)用に特化したメイリオ系フォント、あるいは MS Pゴシック互換の ClearTypeフォントとしての meiryo mod 12pt AA の存在価値はあると思います。

* メイリオのディセンダ・アセンダを MeiryoKe_Gothic と同じにしたメイリオ改を作る方法:「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」(2007/02/28)。〔2007.12.26 追記 より簡潔な手順でメイリオ改を作る方法:「メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)」〕

** メイリオ5.00 から meiryoKeConsole.ttf を生成するパッチ meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.zip はmeir」というページからダウンロードできます。このページから meiryoKe_gen_5.00rev1.zip のほか、メイリオ1.00 から MeiryoKe を生成するパッチ meiryoKe_gen_1.00rev2.zip や ttfname3.zip もDLできます〔2007.12.26 追記 「meir」は閉鎖されました。パッチのDLは「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」を参照〕

ところで、WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)(2006.11.16) にまいう〜さんからいただいたトラックバック元の「明瞭系フォント比較」(2006年11月24日)には等幅フォントとプロポーショナルフォントのことが書かれています。これは上下の空隙ではなくて、画面に表示する際に左右方向の空隙を詰めないか詰めるかの違いとして現われるものですね。メイリオはプロポーショナルでありながら、TBPゴシックと同じように日本語部分の字詰めの割合がすべて同じなので等幅フォントのように見えます。欧文や記号・数字の部分は普通のプロポーショナル(文字によって字詰めの割合を変える)になっています。MS Pゴシックは日本語の仮名の部分がプロポーショナルになっていて、しかもその字詰めの割合が極端に大きいものがあったりして、読むときに非常な違和感を感じます(「くくる」のように「く」が重なる場合など)。下のように並べて表示してみるとメイリオ系それぞれの特徴がよく分かります。

メイリオ系の字詰め

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タグリスト  (メイリオ) メイリオ系フォント メイリオ MeiryoKe MeiryoKe_Gothic MeiryoKe_UIGothic MeiryoKe_Console 等幅・プロポーショナル アセンダ・ディセンダ メイリオ改
 
メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)

 メイリオ(1)〜(9)をまとめて読む。

メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(1)(2006/11/27)で、メイリオの文字の上下にある空隙(アセンダ・ディセンダにふくまれる空隙、特に下部の空隙)が他のフォントに比べて大きいということについて書きました。そして、MeiryoKe_Gothic 系もこれらの空隙が MSGothic 他の通常のフォントよりもやや大きいということも。さらに、字詰めについても触れました。

それで、一段落程度の長さの文章を実際に表示してみて各フォントの間にどの程度の違いがあるか調べてみました。ひとまとまりの文章の形にして各種フォントを比較したことはこれまでなかったのですが、よく見るとそれぞれが微妙に異っています。それに TBPゴシック よりも TBゴシック の方が字詰めの割合が大きかったのは意外でした。下は〔line-height:120%; font-size:11pt〕という条件で表示した場合の各フォントの比較画像です(二画面を合成)。なおブラウザは Firefox を使用していますが、IE(Internet Explorer)だと空隙がもっと大きくなります(「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える 」の追記に比較した画像があります)。

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各種フォントの表示比較

バックグラウンド・カラー(以下「背景色」と表記)指定した文字列の部分に注目すると、メイリオは上下の行の背景色が融合してしまっています。しかも、背景色が指定されていない文字の上部に上の行の背景色がかぶさっています。もし上の行に "y","g" などの文字があれば下の行の背景色が上の行の文字の下部にかぶさるということも起こるでしょう。また、line-height を 110%以下にしてみると分かるのですが、行間が不十分だと下の行の背景色のために上の行(背景色のかかっている文字列部分のみ)下部が隠されてそれらの文字の下側の一部が欠けてしまいます(「メイリオだと上部が切れる」と表現する方がいらっしゃるようですが、実際どうなのでしょうか? line-height が 110%程度だといずれにしても文字が欠けると思います)。

また、line-height が 120%以下では MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic も背景色部分の分離が不完全になります(130%以上にすれば完全に分離します)。しかしメイリオは line-height を 165%以上にしないと完全に分離させることができません。

〔注記〕 メイリオのディセンダ・アセンダを MeiryoKe_Gothic と同じにしたメイリオ改を作る方法についての記事「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」を書きました。(2007/02/28)

〔注記2〕 「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」よりも簡潔な手順でメイリオ改を作る方法について「メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)」を書きました。(2007/12/26)

つぎに横方向の文字間隔を見てみましょう。上の表示例のうち MeiryoKe_Gothic, MiryoKe_Console, MS ゴシック, EPSON 丸ゴシック体M, TBゴシック が等幅(とうはば)フォント系で、英数字(1バイト文字)の横幅が漢字・仮名(2バイト文字)のちょうど半分になっています。そのため、メイリオや MeiryoKe_PGothic, MS Pゴシック, TBゴシック などのプロポーショナル・フォント系の英数字よりも幅が狭くてやせ細った感じがします。反対にプロポーショナル系の英数字の方が丸みがあってゆったりとしています。いずれにせよ各フォントの字詰めはそれぞれ個性がありますが、MeiryoKe_Gothic, MiryoKe_Console, EPSON 丸ゴシック体M は MS ゴシック の字詰め間隔に一致するように作られていることが分かります。

かつて MS-DOS には、等幅フォントしかなかったので、日本語ワープロやエディタでは 2バイトの文字コードで表わされる漢字・仮名等の文字を全角文字、1バイトの文字コードで表わされる英数字や記号を半角文字と呼んでいました(NEC の PC-9801 や PC-9821 には 2バイトの半角仮名なんていうのもありましたね――実は PC-9821Ra のワープロ「松」で私は今でもこの 2バイトの半角仮名を使っています)。現在私が愛用している MIFES というエディタや WinFD というファイラーではいまだに等幅のフォントしか使えません。しかし、日本の書籍は漢字・仮名に対して英数字はその幅が半分というのが基本ですので、行末や行頭の禁則処理さえきちんとできれば等幅フォントで表示するのが一番読みやすい、と私は思っています。現実はブラウザの行末・行頭処理が無茶苦茶ですので等幅でも行末が揃わないことが多くて、みっともない表示になってしまいます。

なお、このブログ『ことば・その周辺』の記事本文は〔font-size:100%; line-height:160%〕になっています。ブラウザのフォントサイズ設定がデフォルトのままなら、12pt のサイズで表示されていると思います。一般的なブログよりも大きめになっています。私自身、老眼のゆえに疲れてくると小さな文字では読みとるのがつらいのでこのように大きくしています。といいながら、Firefox のオプションで 15px を指定しているので、普段は 11pt のサイズで読んでいるわけです(でも、MS ゴシックだと 11pt では辛いかもしれません)。もし、文字が大きすぎるようでしたら、ブラウザで適切な大きさにしてご覧下さい。(IE や Firefox は Ctrl+ホイール で簡単に文字の大きさが変えられますね。他のブラウザのことは分かりませんが…)。

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メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ系フォント

 メイリオ(1)〜(9)をまとめて読む。

〔注記〕 メイリオ・メイリオ改・MeiryoKe(MeiryoKeパッチ) の情報をお求めの方へ

 当ブログでは関連記事を投稿日順にまとめて読めるようにしています。

 メイリオフォントメイリオ改MeiryoKe_Gothic 等のメイリオ系フォントに関する最低限の情報は メイリオ(1)〜(9)で読むことができます。

 メイリオ系フォント関連の記事をすべて読みたい場合は タグ【メイリオ】でまとめて読めます。ただし、これらの記事の中にはシステムフォントの変更に関連する記事も含まれています。

 MeiryoKe_Gothic ver.5.00(meiryoKeGothic.ttc, meiryoKeGothicB.ttc) を生成するためにはメイリオ5.00(meiryo.ttc, meiryob.ttc) と MeiryoKeパッチ5.00(meiryoKe_gen_5.00rev1.exe)とが必要です。また、MeiryoKe_Console ver.5.00(meiryoKeConsole.ttf) を生成するためにはメイリオ5.00MeiryoKe_Consoleパッチ5.00(meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe)とが必要です。これらのファイルの入手方法については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。

 MeiryoKe_Gothic ver.6.02 および MeiryoKe_Console ver.6.02(meiryoKe_602r1.ttc, meiryoKeB_602r1.ttc) を生成するためにはメイリオ6.02(meiryo.ttc, meiryob.ttc) と MeiryoKeパッチ6.02(meiryoKe_gen_6.02rev1.exe)とが必要です。これらのファイルの入手方法は「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。

 メイリオ6.02 については、「メイリオ(9)――メイリオ version6.02」も合せてご覧下さい。

続きを...▽読む△隠す

この記事の内容は、WindowsXP 以降の環境で、かつ液晶ディスプレイを使用している人を対象としています。簡潔にいうと、WindowsXP で採用された ClearType というフォントのスムージング機能と、Vista 以降、システムフォントとして採用された可読性の高い日本語フォントメイリオ(meiryo) とを有効活用するための一群のフォント――メイリオ系フォント――に関する話題です。

私が、WindowsXP・液晶ディスプレイ環境(VAIO NOTE)になったのはかなり前のことですが、ClearType のことを知ったのはほんの一年ほど前(2005年9月)でした。それまで私のノートパソコンに表示されていたフォントは、ボディの細い「MS ゴシック(MS Pゴシック)」でした。NEC の PC-9801 の時代からパソコンのフォントとはそういうものだという認識でおりましたので、別に不満もなく当たり前のように購入した時にデフォルト設定されていた「MS ゴシック(MS Pゴシック)」をずっと使い続けていたわけです。

詳しい話は端折りますが、一年ほど前に VAIO には「TBゴシック」というフォントが入っていてそれを ClearType で液晶ディスプレイ上に表示させるととても読みやすいということを知りました。老眼で近眼の私にとってはこの太いボディのフォントはとても有り難いものでした。しかもインターネット環境で必要な条件――フォントサイズを少し小さめにしても可読性が落ちないこと――をこのフォントと CrearType は満たしてくれるものでもありました*。

* WinXP・液晶環境でメイリオや MeiryoKe_Gothic、TBゴシック等々のビットマップ・フォントを含まない「真のTrueTypeフォント」を活用する方法やブラウザ上でメイリオ等を使う方法については「メイリオ(2)――WindowsXP とメイリオ・フォント(補足)」を参照して下さい。

そして今年の10月になって、遅まきながらメイリオフォントを手に入れることができたのでした。メイリオが Windows の次期バージョン Windows Vista のメインのフォントとして採用されているということ、それがきれいなフォントであることはすでに知っていたのですが、実際に使用してみてその可読性の良さに驚きました(Microsoft のサイトに「メイリオのスナップショット」として画像が掲載されています)。

以下の画像は、各フォントが私のノートパソコンでどのように表示されるか、実際にブラウザ(Firefox)で表示させたものをクリップしたものです。

● メイリオ(プロポーショナル), MeiryoKe_Gothic(等幅), MS ゴシック(等幅)の表示比較。

メイリオ・MeiryoKe_Gothic・MS ゴシック

● MeiryoKe_Gothic(等幅), MeiryoKe_PGothic(プロポーショナル), MeiryoKe_UIGothic(プロポーショナル・UI) の表示比較。MeiryoKe_PGothic と MeiryoKe_UIothic の英字はメイリオのものと同じです。

MeiryoKe_Gothic・MeiryoKe_PGothic・MeiryoKe_UIGothic

● メイリオ, MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic 各フォントのイタリック表示。メイリオの英数字は専用のイタリック体を持っていますが、漢字と仮名はイタリック表示ができない仕様になっているようです。

メイリオ・MeiryoKe_Gothic・MeiryoKe_PGothic・MeiryoKe_UIGothic のイタリック

MeiryoKe_Gothic(等幅), MeiryoKe_PGothic(プロポーショナル), MeiryoKe_UIGothic(プロポーショナル・UI)は meiryoKeGothic.ttc という ttcファイルに収められています。また、これらのボールド体が meiryoKeGothicB.ttc に収められています。このブログではこれらの MeiryoKe系Gothicフォントを総称して "meiryoKeGothic" あるいは "MeiryoKe_Gothic" と呼ぶことがあります。

また、MeiryoKe_Console(等幅)は meiryoKeConsole.ttf に収められています。このブログでは、メイリオ, メイリオ改, MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic, MeiryoKe_Console を総称してメイリオ系フォントと呼んでいます。

「meiryoKeGothic」については『濫觴(らんしょう)掲示板』の「ClearType・メイリオ・meiryoKe に関するスレッド」にも多少の情報があります。なお、メイリオ5.00 から MeiryoKe_Gothic5.00(MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic)を生成する MeiryoKeパッチ5.00(meiryoKe_gen_5.00rev1.exe)はmeiryoKeGothic/fontforge」で手に入ります注記〕「meiryoKeGothic/fontforge」は閉鎖されたようです。MeiryoKeパッチ5.00 の入手法および生成法については下の注下部をお読み下さい。

〔2007/12/26 追記〕 WindowsXP でもメイリオが正式に利用できるようになったようです(「MSのクリスマス・プレゼント?,XPでも「メイリオ」が正式に利用可能に」を参照)。というわけで、メイリオ5.00(meiryo.zip)をDLできるようにしました。→メイリオ5.00(meiryo.zip)

〔2008/01/03 追記〕 上記の方法ではブロックされて DLできないようですので他の方法に変更します。なお今後、メイリオ5.00(meiryo.zip), MeiryoKeパッチ等の入手法については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」(ときどき更新)にまとめて書くことにしましたのでそちらを参照して下さい。

〔2007/12/28 追記〕 Microsoft Japan の Visual Studio 2008 Express Edition というページから無償でDLできる "Visual C# 2008 Express Edition" をインストールすると fontsフォルダにメイリオ5.00 がインストールされます。ただし、Visual C# 2008 Express Edition のインストールにはかなり時間がかかります。このメイリオはサイズは上記のメイリオ5.00(更新日時2006年10月4日)と同じですが更新日時(2007年7月31日)が違っています。しかし中身はまったく同じではないかと私は思います。で、こちらのメイリオ5.00(meiryoVC.zip) の方もDLできるようにしました。→上記の「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報

〔2008/11/02 追記〕 2008年5月20日以降、Microsoft のダウンロードセンター(Windows XP 向け ClearType 対応日本語フォント)からメイリオ5.00 が手に入るようになりましたので Visual C# 2008版のメイリオ5.00 の提供は中止しました。

〔メイリオ5.00 から MeiryoKe_Gothic5.00(meiryoKeGothic.ttc, meiryoKeGothicB.ttc) を生成する方法〕
meiryoKe_gen_5.00rev1.zip を解凍して得られる meiryoKe_gen_5.00rev1.exe とメイリオ5.00(meiryo.ttcmeiryob.ttc) とを同じフォルダ内に置いて meiryoKe_gen_5.00rev1.exe をダブルクリックします。 MeiryoKe_Console5.00(meiryoKeConsole.ttf) を生成する場合も同様に meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe と メイリオ5.00 を同じフォルダ内に置いて meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe をダブルクリックします。

追記MeiryoKe のパッチを配布していた「meiryoKeGothic/fontforge」は閉鎖されましたが同じアドレスで「meir」という名称のページが残っており、パッチ等はそこからダウンロードできるようになっています。meiryoKe_gen_5.00rev1.zip(MeiryoKe ver.5.00+rev1) のほか、メイリオ5.00 から meiryoKeConsole.ttf を生成するパッチ meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.zip も同じページからDLできます

〔2008/01/01, 01/03 追記〕 「meir」も閉鎖されたようです。MeiryoKeパッチ5.00 等の入手法は上記のように「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」にまとめました。

TBゴシックR・TB丸ゴシックR・TBゴシックB・TB丸ゴシックDE

「TB」はタイプバンクのフォントです。上述のように VAIO には標準で入っています。暗色の背景のときに明色で表示するとかなり可読性がいいと思います。サイズが一回り小さくてこじんまりしているのが特徴です。私は普段は 13pt で使用しています。

EPSON 太角ゴシック体B・EPSON 丸ゴシック体M・EPSON 太明朝体B

エプソンの公式サイトで配布しています。本来はプリンタ用のものですが、ご覧のように画面表示用としてもそれなりに使えます。

NFモトヤアポロ1等幅・NFモトヤシータ゛1等幅

モトヤが無料配布しているものです。OpenType なのでマックでもそのまま使えます。

HGゴシックM・HG丸ゴシックM-PRO

「FONTS」フォルダに入っていたもの。最初から標準で入っていたのかどうかは不明。

このブログのスクリーン・ショットもついでに載せておきます。メイン部のフォントは「MeiryoKe_Gothic」で左側のメニュー部分は「MeiryoKe_PGothic」です。メイン部は「letter-spacing: 0.4px」で文字間を少し空けて表示しています。〔2006.11.20・追記:右側は meiryoKeGothic 5.00+rev1 に変えた後のスクリーン・ショット。私には違いが分かりません。なお、メイリオ 1.00 から メイリオ 5.00 に入れ換えた件について『濫觴(らんしょう)』に簡単な記事を書きました〕

スクリーン・ショット スクリーン・ショット2

〔2006.11.12追加〕

● 暗色背景での各フォントの見え方。

メイリオ・MeiryoKe_Gothic・MS ゴシック

TBゴシックR・TB丸ゴシックR・TBゴシックB・TB丸ゴシックDE

EPSON 太角ゴシック体B・EPSON 丸ゴシック体M・EPSON 太明朝体B

NFモトヤアポロ1等幅・NFモトヤシータ゛1等幅

HGゴシックM・HG丸ゴシックM-PRO

IPAゴシック・IPA明朝

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タグリスト  (メイリオ) メイリオ系フォント メイリオ MeiryoKe MSゴシック MeiryoKe_Gothic meiryo.zip ClearType Gothic・PGothc・UIGothic meiryoKeGothic.ttc
タグリスト (メイリオ) メイリオ系フォント メイリオ MeiryoKe MeiryoKe_Gothic MeiryoKe_PGothic MeiryoKe_UIGothic MSゴシック ClearType meiryoKeGothic.ttc
メイリオ(2)――WindowsXP とメイリオ系フォント(補足)

 メイリオ(1)〜(9)をまとめて読む。

前稿のWindowsXP とメイリオ系フォント(1)(2006/11/11) に対して同じ FC2ブログ『続・何言ってんだおめ?』の「メイリオは嫌いって言いましたけど 」(2006/11/12) というエントリーからトラックバックをいただきました。ところで、このブログのインフォメーションに「メイリオはFirefoxじゃなくてIE(系)で使わないとキレイじゃありません」とあります。でも、これは何らかの勘違いでしょう。

続きを...▽読む△隠す

実は前稿「WindowsXP とメイリオ・フォント(1)」に掲載したスクリーン・ショットはすべて「Firefox 1.50.6」上のものです。そして「Firefox 2.0」でも同様に表示されることを私は確認しています(2.0 にはまだ不具合があって、向上した機能よりもそっちの方が私には問題なので、前回 1.5 を導入するまで一年ほど熟成を待ったように今回もこのまましばらく 1.50.6 を使い続けるつもり〔Firefox 2.0.0.1 ではその不具合もなくなったので現在は 2.0 を使っています――2007.02.03追記〕)。また「Internet Explorer 6.0」でも同様、きれいに表示されます。

なお、WinXP・液晶環境でメイリオや MeiryoKe_Gothic、TBゴシック等々のビットマップ・フォントを含まない「真のTrueTypeフォント」を活用するには「ClearType」を有効にする必要があります。これを設定するには次のようにします。

(1) デスクトップ上で右クリックし、[プロパティ] を選択→ (2)「画面のプロパティ」で「デザイン」タブを選択し、[効果(E)]をクリック→ (3)「効果」の二番目の項目 [次の方法でスクリーンフォントの縁を滑らかにする(S)] にチェックを入れ、プルダウンメニューから [ClearType] を選択する。

さらに、同じ「デザイン」タブの [詳細設定(D)] をクリックして出てくる「デザインの詳細」では画面上のいろいろな部分で使われるフォントが指定できますので、「ClearType」を有効にしたついでに、メイリオ等の「真のTrueTypeフォント」を指定しておくことをお薦めします。フォントが指定できるのは [アイコン] [アクティブタイトルバー] [パレットタイトル] [ヒント] [メッセージボックス] [メニュー] [選択項目] の各項目です。[非アクティブタイトルバー] は [アクティブタイトルバー] と同じフォント設定になりますのであらためてフォントを指定する必要はありません(現在私は [アイコン] に MeiryoKe_UIGothic を指定し、それ以外は MeiryoKe_PGothic を指定しています )。〔下の追記にあるように styler を使うとこれらのフォントの設定をまとめて行えます。合わせてタスクバーなどのフォントの指定も可能になります――追記

また、ブラウザ上でメイリオ等を使いたいときは次のようにします。

IE 6.0 「ツール(T)」→[インターネットオプ ション(O)] で、[フォント(N)] を選択して、[Web ページ フォント(w)] の部分を使いたいフォントにします。ただし、これが有効なのは、そのページの html でフォントが指定されていない、あるいはhtml で指定されたフォントが Fontsフォルダに存在しない場合だけです。[Web ページ フォント(w)] で指定したフォントを常に使いたいときは、同じく[インターネットオプション(O)] の、[ユーザー補助(E)] から [書式設定] の二番目の項目「Web ページで指定されたフォント スタイルを使用しない(S)] をチェックします。

Firefox 「ツール(T)」→[オプション(O)] で、[コンテンツ] を選択→[フォントと配色] の [規定のフォント(F)] で使いたいフォントを指定します。なお、[詳細設定(D)] ではさらに細かいフォント設定ができます。また、この [詳細設定(D)] では「Web ページが指定したフォントを優先する」設定も可能です(私はこれにチェックをつけています)。

エディタなど他のアプリケーションでも何らかの形で使用フォントを指定できますので、個々のアプリケーションごとに好みのフォントを指定しておくとパソコン環境が快適になります(上記の「デザイン」タブ→ [詳細設定(D)] で指定したフォントをそのまま用いるものもあります)。

追記

なお、Styler 1.401(1)(2)でご紹介している好みのスキン(VisualStyle)に簡単に切り替えできるツールを使えば上記の「画面のプロパティ」→「デザイン」→ [詳細設定(D)] で変更できないタスクバーその他の部分のフォントの種類やサイズの設定もできます。

下は、MeiryoKe_UIGothic の表示例です。MeiryoKe_UIGothic は MS UIゴシックと同じように漢字の横幅が MeiryoKe_Gothic と同じで、仮名の横幅がほぼ半角になっています(上下の空隙もやや狭くなっているようです)。

MeiryoKe_UIGothic

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タグリスト (メイリオ) メイリオ系フォント メイリオ MeiryoKe MeiryoKe_Gothic Gothic・PGothc・UIGothic ClearType MeiryoKe_UIGothic
タグリスト (メイリオ) メイリオ系フォント メイリオ MeiryoKe MeiryoKe_Gothic MeiryoKe_PGothic MeiryoKe_UIGothic ClearType 画面のプロパティ
 
WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)

〔注記〕 システム・フォント変更の情報をお求めの方へ

 このブログでは関連記事を投稿日順にまとめて読めるようにしています。メイリオや Meiryo_Ke のことをよくご存じの方やシステムフォント変更の情報だけが欲しいという方は タグ【システムフォント】で必要最低限の情報を得ることができます。

 メイリオや Meiryo_Ke の情報を含めてシステムフォントに関連する記事をすべて読みたいという方は タグ【MeiryoKe】で関連記事をすべて表示した上で投稿順に一つずつお読み下さい。

 システムフォントに直接は関係しないものも含めてこのブログ内のすべてのメイリオ関係の情報が欲しいという方は タグ【メイリオ】をご利用下さい(システムフォントに関連する記事もすべて含まれています)。

 メイリオ5.00, MeiryoKeパッチ5.00、および メイリオ6.02, MeiryoKeパッチ6.02 の入手については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」を参照して下さい。

 メイリオ6.02(meiryo.ttc, meiryob.ttc) および MeiryoKeパッチ6.02(meiryoKe_gen_6.02rev1.exe)については、「メイリオ(9)――メイリオ version6.02, Meiryo UI」も合せてご覧下さい。

 なお、各記事についたコメントの中には有用な情報が含まれているものもあります。

続きを...▽読む△隠す

追記〕この記事のタイトルは「WindowsXP のシステム・フォントを変更する」となっていますが、Windows Vista や Windows 7 でも、同じようにレジストリの内容を変更・追加することによってシステム・フォントを変更することが可能です。なお、Windows Vista については 「Vistaのシステムフォントを変更する」や「Windows Vistaフォント変更」が、Windows 7 については「Windows7 Font NonFinal」の本文およびコメント欄がそれぞれ参考になるかもしれません(「Windows7 Font Finalかもしんない?」が書かれましたね――2010.01.11――上級者向けのかなり難しそうなエントリーです。自信のない方はレジストリの変更・追加にとどめておいたほうがいいかも)。

前々稿「メイリオ(2)――WindowsXP とメイリオ系フォント(補足)」(2006.11.13) のように「画面のプロパティ→デザイン→詳細設定」で画面表示用のフォントを変更しても MS のアプリやシステム・プログラム等では小さな文字が細めの不格好なフォントで表示されています。他社のアプリでも同様です。これはそれらの表示に Windows のシステムフォント(MS ゴシックや MS UI Gothic)が使われており、「画面のプロパティ→デザイン→詳細設定」ではこのシステム・フォントの変更ができないためです。

下は MS UI Gothic と MeiryoKe_UIGothic とを比較したものです。

MeiryoKe_UIGothic MS UI Gothic

MS ゴシックや MS UI Gothic で表示される部分を MeiryoKe_Gothic および MeiryoKe_UIGothic にそれぞれ変えることができれば、くっきりした文字で今よりももっと快適な環境になるので、私自身もそうしたいと思っていました。しかし、そのためにはレジストリを書き換えるという荒技が必要です。レジストリは自分でも変更したり一部削除したりしたことは何度かあるのですが、システム・フォントを変えるために、どこをどういじればいいのかが分かりませんでした(下手にいじると大変なことになりますし)。

で、"MeiryoKe_UIGothic" で検索して見つけたのが『まいう〜の鮹語録』というブログの「Windows Font Final」(2006年11月04日) というエントリーでした。ここにはレジストリを書き換えてシステム・フォントを MS ゴシック(MS UI Gothic)から メイリオ(MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_UIGothic)に変更する方法が詳しく書いてありました。それを見ながら慎重にレジストリ情報の書き換え・追加をして、恐る恐る再起動したところ、ちゃんと変更できていました。これでやっとあの貧相な MS UI Gothic とおさらばできました(ビットマップ部分を除去すれば、実際はそれなりに読めるフォントのようですが…)。

上記記事にも注意書きがありますが、レジストリの書き換えをする前に、万が一に備えてレジストリのエクスポートとシステムの復元ポイントの設定はしておきました。WindowsXP はかなりこまめに自動的に復元ポイントを作成してくれています。それでも、何か新しいものをインストールしたりする前には私は必ず復元ポイントを作成しておくことを心がけています(復元ポイントについては「Microsoft Windows XP システム復元機能」に詳細が載っています)。

ところで、上記「Windows Font Final」の記事について。変更前のデータと追加部分のことを自分の覚えのために補足しておきます。「レジストリを変更」のところです。

(メモ1) 

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \FontLink\SystemLink]

"Tahoma"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"
 ←"MSGOTHIC.TTC,MS UI Gothic" から "meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" に変更。
"Microsoft Sans Serif"、"Lucida Sans Unicode" も同様に変更する。

(メモ2)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \FontSubstitutes]

"MS Shell Dlg"="MeiryoKe_UIGothic,128"
 ←"MS UI Gothic" から "MeiryoKe_UIGothic,128" に変更。
"MS UI Gothic,128"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←この値を追加
"MS ゴシック,128"="MeiryoKe_Gothic,128" ←追加
"MS Pゴシック,128"="MeiryoKe_PGothic,128" ←追加
"MS Gothic,128"="MeiryoKe_Gothic,128" ←追加
"MS PGothic,128"="MeiryoKe_PGothic,128" ←追加

(メモ3)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \GRE_Initialize]

"GUIFont.Facename"="Tahoma" ←"MS UI Gothic" から "Tahoma" に変更。

(メモ4)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc \Associated DefaultFonts]

"AssocSystemFont"="meiryo.ttc"
 ←"MSGOTHIC.TTC" から "meiryo.ttc" に変更。
"FontPackage"="メイリオ" ←"MS Gothic" から "メイリオ" に変更。

末尾になりましたが、まいう〜 [mai-u]さん、ありがとうございました。

追記

メイリオ5.00 から meiryoKeGothic.ttc, meiryoKeGothicB.ttc を生成するパッチ(MeiryoKe 5.00rev1)は「meiryoKeGothic / fontforge」で手に入ります*

* 「meiryoKeGothic / fontforge」は閉鎖されたようです。MeiryoKeパッチについては「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」を参照。

〔2006.11.17 追記

「MS ゴシック, MS UI Gothic を MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_UIGothic に変える」という方針を貫徹するために最後の部分もメイリオではなく、MeiryoKe_Gothic を指定することにしました。

(メモ4・修正) 

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc \Associated DefaultFonts]

"AssocSystemFont"="meiryoKeGothic.ttc"
"FontPackage"="MeiryoKe_Gothic"

〔2007.02.04 追記

最後の部分ですが、どうやらコンソール系のフォントみたいなので、MeiryoKe_Console を指定することにしました。なお、MeiryoKe_Console については「メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console」(2007/01/16)をご覧下さい。なお、コマンドプロンプトで ttf を使うには他のレジストリ・エントリで値の追加をする必要があります。これについては「コマンドプロンプトで使用するフォント」をご覧下さい。

(メモ4・再修正) 

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc \Associated DefaultFonts]

"AssocSystemFont"="meiryoKeConsole.ttf"
"FontPackage"="MeiryoKe_Console"

〔2006.12.27 訂正

レジストリ値のフォント名が間違っていたのを訂正しました。上記の赤字で示した部分3箇所です。ある方のご指摘があるまで気がつきませんでした。ご指摘ありがとうございました。

〔2007.02.27 追記

メイリオフォント簡単インストールメモ」(snailさん)からトラックバックを頂きました。複数のパソコンに同じ内容のレジストリを変更・追加するのに、一台ずつ手動で作業するのは面倒なので「変更・追加内容を記述した regファイルを作成してこれをダブルクリックする」だけで済ませようというものです。それに加えて、レジストリを保存しておく方法復元ポイントを作成する手順などもきちんと分かりやすく書かれていますのでとても参考になる記事だと思います。

.regファイルを作成してこれをダブルクリックするだけでレジストリを修正・変更したり、追加・削除したりする方法は、レジストリをまとめて変更したり追加したりするのにとても便利で、ある程度レジストリのことが分かっている方はよくご存じの方法なのでしょう。ただし、レジストリをあまりいじったことのない方が何も確かめずにこのパッチを実行してしまうのは危険な気がします。つまり、元の値が何であったか分からないままにお仕着せのパッチを利用した場合、元に戻せなくなるからです。もっとも、snailさんの記事には上述のようにレジストリのバックアップをする手順もきちんと書いてありますし、私の記事へのリンクも明示していますので元に戻せなくなるといった事態にはならないだろうと思います。

とはいえ、変更・追加したレジストリ値を元の状態に復元することができるパッチがあれば便利でもあるし、いつでも元に戻せるという安心感もありますので、変更した値を元に戻し、追加したレジストリ値を削除するパッチを作りました。私自身のために作ったものですが、せっかくですのでアップロードしておきます。下↓の "unregmeiryo.reg" をダウンロードして保存し、そのファイル名をダブルクリックすれば、まいう〜さんの記事を参考にして変更されたレジストリや snailさん作成の "meiryo.reg" で変更・追加されたレジストリ値をすべて元の状態に復元できます(レジストリエディタ Regedit.exe の「ファイル(F)」→ [インポート] で "unregmeiryo.reg" を読み込んでも同じことができます)。

● unregmeiryo.reg
● meiryo.reg (snailさん作)
  IE:左クリック→「保存」、Firefox:右クリックメニュー→「名前を付けてリンク先を保存」

〔2007.03.05 追記

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(4)――番外(2007/02/26)のコメント欄で takayukiさんが提供してくれた情報(2007/03/04)です。上記のような変更によっても依然としてビットマップで表示されていた部分の多く(タスクバー等)が [FontSubstitutes] に下記の値を追加することによって解消されるようです。私もさっそくやってみましたがその効果は大きいと思います。これによって [SystemLink] の "Microsoft Sans Serif"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"(「メモ1」参照) という変更は必要なくなると思いますが、特に元に戻さなくても弊害はないと思います。なお、"Microsoft Sans Serif,0" や "MeiryoKe_UIGothic,128" などの "0", "128" の意味については、この記事の 2007/02/19 以降のコメントにそれに関する言及があります。

(メモ2・追加)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]

"Microsoft Sans Serif,0"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←この値を追加

注記〕当然のことですが、2007.02.27 の〔追記〕で触れた snailさん作成の meiryo.reg では上記の部分は設定されません

追記〕上記部分についての追加を含めてまとめて設定するためのパッチを作りました。下↓の "meiryo2.reg" をダウンロードして保存し、そのファイル名をダブルクリックすれば、(メモ1),(メモ2),(メモ2・追加),(メモ3),(メモ4・再修正) で示したレジストリの変更・追加をまとめて行うことができます。"unregmeiryo2.reg" は "meiryo2.reg" で変更・追加されたレジストリ値をすべて元の状態に復元するためのパッチです。
● meiryo2.reg
● unregmeiryo.reg

なお、「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)――最終」および「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(6)――最終(改)」によって私は msgothic.ttc を msgothic.ttc に偽装した meiryoKeGothic.ttc で置き換えていますので、現在の私のレジストリは上記のものと多少異っています。これについては「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(6)」の追記にまとめてあります。

また、タスクバー等、画面のプロパティで変更できない部分のフォントの種類・サイズの変更については「Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー」でご紹介している Styler.exe を使うか、同記事の〔2008.01.14 追記〕でご紹介している SFC.exe を利用するという方法もあります。

〔2006.11.21 追記

フリーのレジストリ・エディタ「俺RegEdit改」というのを見つけました。「Textex.page」(textexさん)にあります。ただし、WindowsNT系(XP,2000)専用です。

(関連記事)

(参照した記事)

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http://mai-u.x0.com/mt/mt-tb.cgi/864 http://d.hatena.ne.jp/naruhito_t/20080127/1201394620  
メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える

 メイリオ(1)〜(9)をまとめて読む。

テンプレートとスタイルシートをいじってブログのデザインをすっきりした感じに変えたついでに本文に指定するフォントを MeiryoKe_Gothic(monospace) からメイリオ(sans-serif)に変更しました。ブラウザで使用するメインのフォントもメイリオにしました。

続きを...▽読む△隠す

かなり以前から、漢字・仮名に半角の英数字や各種記号が混じった日本語の文章を液晶ディスプレイで読むにはメイリオはとても適していると、私は思っていました。ただ、「メイリオ(3)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(1)」「メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)」でも触れたように、メイリオはディセンダに含まれる空隙(文字下部の空隙)が大きいため、このブログのように単語や文に背景色(インライン要素に対するバックグラウンドカラー指定)をつけて強調表示をしている場合に見た目がかなり不格好になるという理由でメイリオを使わずにいたのですが、ある程度まとまった長さの文章を表示するにはメイリオがやはり一番適していると、実際に変更してみて感じました。老眼のせいもあるでしょうが、半角文字のように文字と文字との間隔が詰まっているのはやはり読みにくいし、文章全体のバランスもあまりよくありません。ただし、サイドメニューの部分は幅が狭いのでその点を考慮して MiryoKe_UIGothic(sans-serif) にしています。また、部分的に MiryoKe_PGothic も使用しています。

そんなわけで、本文の表示はメイリオに変更したわけですが、自分で読むときくらいは適切なディセンダで表示したいと考えました。要は、メイリオのアセンダに含まれる上部の空隙とディセンダに含まれる下部の空隙とを MeiryoKe と同じにすることですが、これは BREAKTTC.EXE と ttfname3.exe、および MAKETTC.EXE を使ってアセンダ・ディセンダの数値を変更することで実現できます。つぎのように .batファイルを利用すればコマンドプロンプトに降りずに、エクスプローラや他のファイラー上で作業が可能です。

なお、ディセンダ・アセンダを変更したメイリオを作るなんて、そんな面倒なことはいやだよという方は「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。何かいいことがあるかも知れません。

〔注記〕 meiryo.ttc と meiryob.ttc に対する作業を分けていましたが、まとめてやってしまった方が楽なので手順および batファイルの内容を変更しました。

以下、(1)〜(8)がメイリオのアセンダ・ディセンダを MiryoKe と同じにする手順です。これによって行間が空きすぎて不便だったメイリオの欠点が解消されます*。

* BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わなくても ttfname3.exe だけでメイリオのディセンダ・アセンダを変更できることが分かりました。その方法については「メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)」に詳しく書きました。以下の方法よりもずっと楽なのでそちらをお勧めします。なおそちらの記事にはメイリオ改の細かな情報等は載せておりませんのでスクリーンショット等については当記事をご覧下さい。

(1) 「AutoPlay Media Studio で日本語を表示する」にある方法で BREAKTTC.EXEMAKETTC.EXE を手に入れます。上記ページに書いてあるように ttsdk.zip を直接手に入れるのが手っ取り早いです。ttsdk.zip を解凍すればその中にBREAKTTC.EXE と MAKETTC.EXE が入っています。なお、これらや ttfname.exe の使い方は「MSゴシックとMS明朝で、ClearTypeを有効にする」が参考になります。

(2) 「ttfname3」から ttfname3.zip をダウンロードして解凍し ttfname.exe を手に入れます*。

* 「ttfname3」は閉鎖されたようです。
ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報

(3) 作業用のフォルダを作成して(たとえば c:\work)、そこに BREAKTTC.EXE, ttfname3.exe, MAKETTC.EXE をコピーし、さらに Fontsフォルダから meiryo.ttc, meiryob.ttc をコピーしておきます。以後の作業はエクスプローラ等を使ってこの作業フォルダ上で行ないます。

(4) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"break.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- meiryo.ttc, meiryob.ttc から .ttf ファイルを取り出し、ファイル名を短縮・変更する。
breakttc meiryo.ttc
ren FONT00.TTF mr.ttf
ren FONT01.TTF mri.ttf
breakttc meiryob.ttc
ren FONT00.TTF mrb.ttf
ren FONT01.TTF mrbi.ttf

rem --- .ttf からフォント情報を読み出して .xmlファイルに書き出す。
ttfname3 mr.ttf
ttfname3 mri.ttf
ttfname3 mrb.ttf
ttfname3 mrbi.ttf

(5) 作業用のフォルダで break.bat をダブルクリックして実行します。この結果、作業用のフォルダ内に mr.ttf, mri.ttf, mrb.ttf, mrbi.ttf ("メイリオ", "メイリオ イタリック", "メイリオ ボールド", "メイリオ イタリック ボールド" の ttf) が取り出され、それらからフォント情報を読み出した mr.xml, mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml が作成されます。

(6) mr.xml をメモ帳にドラッグ&ドロップして開き、最初の "Header" 情報のうち Ascender, Descender, WinAscender, WinDescender の数値をつぎのように書き換えてから「上書き保存」します。mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml についても同様に "Header" 情報を同じ数値で書き換えて「上書き保存」します。

Ascender="1962"  ← "2171" から "1962" に
Descender="-446"  ← "-901" から "-446" に
WinAscender="1962" ← "2171" から "1962" に
WinDescender="446" ←  "901" から  "446" に

(7) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"make.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- 書き換えた情報を元にして新しい .ttf ファイルを作る。
ttfname3 mr.ttf mr.xml
ttfname3 mri.ttf mri.xml
ttfname3 mrb.ttf mrb.xml
ttfname3 mrbi.ttf mrbi.xml

rem --- 作成された新しい .ttf ファイルを組み込んだ meiryo_.ttc, meiryob_.ttc を作る。
makettc meiryo_.ttc mr_mod.ttf mri_mod.ttf
makettc meiryob_.ttc mrb_mod.ttf mrbi_mod.ttf

(8) 作業用のフォルダで "make.bat" をダブルクリックして実行します。この結果、作業用のフォルダ内に mr_mod.ttf, mri_mod.ttf, mrb_mod.ttf, mrib_mod.ttf が作成され、さらにこれらを二つずつ組み込んだ MEIRYO_.TTC, MEIRYOB_.TTC が作成されます(名前が大文字になっていますが、あとで名前を変えますので気にせずに…)。これがアセンダ、ディセンダを修正した新しい "メイリオ" と "メイリオ ボールド" です。

作業用に作成された mr.ttf, mri.ttf, mrb.ttf, mrbi.ttf や mr_mod.ttf, mri_mod.ttf, mrb_mod.ttf, mrib_mod.ttf や mr.xml, mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml、あるいは break.bat, make.bat は用済みなので削除してしまってもよいですが、失敗したときのことを考えて MEIRYO_.TTC, MEIRYOB_.TTC と一緒にどこかのフォルダに保存しておくことをお勧めします。元ファイルの meiryo.ttc, meiryob.ttc はバックアップがあるなら削除してしまっても構いません。

こうしてできた MEIRYO_.TTCMEIRYOB_.TTC をそれぞれ meiryo.ttcmeiryob.ttc という名前に変えて Fontsフォルダに上書きコピーします。その後でコンピュータを再起動すればこれらがディセンダを変更した新しいメイリオとして認識されます。

〔2007.03.01追記(画像を追加)〕

下はメイリオとメイリオ改(アセンダ/ディセンダを MeiryoKe と同じにしたメイリオ)、および MeiryoKe_Gothic の比較です。なお、IE6.0 と Firefox2.0.0.2 とではバックグラウンドカラーの表示が大分違いますので比較のために両者を示します。文字の大きさと line-height はこのブログの本文と同じ設定にしました。

IE6.0 での表示
メイリオ・メイリオ_改・MeiryoKe_Gothic IE6.0

Firefox2.0.0.2 での表示
メイリオ・メイリオ_改・MeiryoKe_Gothic Firefox2.0.0.02

(関連記事)

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wizaの日記(2007.12)(2007年12月06日)

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WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)――最終

「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(4)――番外」のコメントで takayukiさんが教えてくださった [FontSubstitutes] へのレジストリ追加"Microsoft Sans Serif,0"="MeiryoKe_UIGothic,128")によって、レジストリの追加・変更という方法で WindowsXP のシステムフォントを変更する私の試みは一段落したように思われます(この追加によりタスクバーの部分等のフォントが MeiryoKe_UIGothic に変わります)。しかし、「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」の本文および追記に記したレジストリの変更・追加に加えて Styler を併用することによって XP のかなりの部分が MeiryoKe できれいに表示されるようになったとはいえ、まだ MS Gothic("MS ゴシック", "MS Pゴシック", "MS UI Gothic")で表示されてしまう部分は依然として残っています。この部分まで MeiryoKe で表示させるにはオリジナルの msgothic.ttc を meiryoKeGothic.ttc で置き換えてしまうしかありません(と、私は思います)。

続きを...▽読む△隠す

meiryoKeGothic で msgothic を置き換えてしまうというのはかなり過激なので決してお勧めは致しませんが、私が実験的に試みた限りでは特に困った事態にはなりませんでした。meiryoKeGothic.ttc には msgothic.ttc と同じように「等幅・プロポーショナル・UI」の3種類のフォントが揃っていますし、ディセンダ、アセンダが微妙に異なる以外はフォントの幅もまったくほとんど同じなので、置き換えてしまうには最適なフォントだと思います。その意味では他のフォントに比べれば置き換えることによって起こるかもしれない危険性が最も少ないフォントだともいえるでしょう。まあ、システムフォントが非常によく似たものに置き換わるだけであって、なくなってしまうわけではないので手順さえ間違えなければ大丈夫でしょう。

以下では混乱を避けるため、オリジナルの msgothic.ttc を msgothic.ttc のように表記し、meiryoKeGothic.ttc から作り出した msgothic.ttc を MSGothic.ttc と表記します。また、フォント名の全角・半角の区別をしやすいように メイリオ(sans-serif) ではなく MeiryoKe_Gothic(monospace) を用いて表示します。

"ttc" というのは "True Type コレクション" というファイルで、その中に複数の "ttf"(True Type Font) を含んでいます。"MS ゴシック" とか "MeiryoKe_Gothic" とかいったフォント名はそれぞれの "ttf" に内部情報として書き込まれていますので、meiryoKeGothic.ttc をオリジナルの msgothic.ttc と置き換えるためには、meiryoKeGothic.ttc から三つの ttf を取り出し、さらにそれらの内部情報であるフォント名を msgothic.ttc に含まれる三つの ttf と同じものにそれぞれ書き換える必要があります。そしてその上で、フォント名を書き換えた三つの ttf を組み込んだ新しい ttc を作り、そのファイル名を MSGothic.ttc にして、オリジナルの msgothic.ttc の代わりに Fontsフォルダに入れることになります*。

* meiryoKeGothic.ttc をバラさずに内部にある三つの .ttfデータの内容を書き換えた新たな MSGothic.ttc を作ることが可能であることが分かりました(それに関しては下の注を参照)。

さて、meiryoKeGothic.ttc から MSGothic.ttc を作る手順は「メイリオのディセンダを変える」に書いた手順とほとんど同じです。違うのは変更する内部情報がアセンダ、ディセンダの数値ではなくフォント名であることと、書き換えるべき ttf が三つあるということです。したがって、メモ帳を使ってファイル名を変更する作業は書き換える箇所が多く、それを三つの ttf についてやらなければならないので作業量は少し多くなります。しかも、間違わずに慎重にやる必要があります。しかし、meiryoKeGothic.ttc から三つの ttf を取り出し、そこから内部情報を読み出した xmlファイルを生成する部分と、ファイル名の部分をメモ帳で書き換えた三つの xmlファイル を元に新しい三つの ttf を作り、これら三つの ttf をまとめて新しい MSGothic.ttc を生成する部分は batファイルで行なうので手数はあまりかかりません。

以下にその手順を書きますが、その前に書き換えるべきフォント名関係のデータが、オリジナルの msgothic.ttc ではどうなっているかを "MS Gothic" について示します。

    <!-- Family -->
    <T n="1,0,0000,1">MS Gothic</T>

    <T n="3,1,0409,1">MS Gothic</T>
    <T n="3,1,0411,1">MS ゴシック</T>

    <!-- Subfamily -->
    <T n="1,0,0000,2">Regular</T>

    <T n="3,1,0409,2">Regular</T>
    <T n="3,1,0411,2">標準</T>

    <!-- UniqueIdentifier -->
    <T n="1,0,0000,3">Microsoft:MS Gothic:1997</T>

    <T n="3,1,0409,3">Microsoft:MS Gothic:1997</T>
    <T n="3,1,0411,3">Microsoft:MS ゴシック:1997</T>

    <!-- FullName -->
    <T n="1,0,0000,4">MS Gothic</T>

    <T n="3,1,0409,4">MS Gothic</T>
    <T n="3,1,0411,4">MS ゴシック</T>

"MS PGothic" では上記の "MS Gothic", "MS ゴシック" の部分が "MS PGothic", "MS Pゴシック" になっていますが、"MS UI Gothic" は日本語フォント名をもたずすべて "MS UI Gothic" になっています。というわけで、これらの部分に該当する meiryoKeGothic.ttc の内部情報を書き換えることが、以下の作業で最も肝要な部分となります。

以下(1)〜(6)が meiryoKeGothic.ttc を msgothic.ttc に化けさせる手順です*。

* 上の注でもちょっと触れたように、BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わなくても ttfname3.exe だけで meiryoKeGothic.ttc を msgothic.ttc化することができます。その方法の方が以下の(1)〜(6)よりも簡単ですので、以下(1)〜(6)の代わりに「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(6)――最終(改)」に示した方法で meiryoKeGothic.ttc を msgothic.ttc化することをお勧めします。

(1) 作業用のフォルダを作成して、そこに BREAKTTC.EXE, ttfname3.exe, MAKETTC.EXE、さらに meiryoKeGothic.ttc をコピーしておきます。以後の作業はエクスプローラか他のファイラー上で行ないます。BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE, ttfname3.exe の入手方法は「メイリオのディセンダを変える」を参照して下さい。

(2) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"break.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- ttc から ttfファイルを取り出し、ファイル名を短縮する
ren meiryoKeGothic.ttc mKGot.ttc
breakttc mKGot.ttc
ren FONT00.TTF mKG.ttf
ren FONT01.TTF mKPG.ttf
ren FONT02.TTF mKUG.ttf
ren mKGot.ttc meiryoKeGothic.ttc

rem --- ttf からフォント情報を読み出して xmlファイルに書き出す
ttfname3 mKG.ttf
ttfname3 mKPG.ttf
ttfname3 mKUG.ttf

(3) 作業用のフォルダで break.bat をダブルクリックして実行すると、作業用のフォルダ内に mKG.ttf, mKPG.ttf, mKUG.ttf ("MeiryoKe_Gothic", "MeiryoKe_PGothic", "MeiryoKe_UIGothic" の ttf) が取り出され、それらからフォント情報を読み出した mKG.xml, mKPG.xml, mKUG.xml が作成されます。

(4) mKG.xml をメモ帳にドラッグ&ドロップして開き、フォント名に関するブロックの該当部分をつぎのように書き換えてから「上書き保存」して下さい。文字列の置換をうまく利用すると楽です。なお、"MS ゴシック" の "MS", "ゴシック" は全角でスペースは半角です。間違わないように。mKPG.xml についても同様の作業をします。"MS Gothic", "MS ゴシック" の部分がそれぞれ "MS PGothic", "MS Pゴシック" になるだけです("MS", "Pゴシック" は全角でスペースは半角)。mKUG.xml についても同様ですが、日本語フォント名はありませんのですべて "MS UI Gothic"に書き換えます。"<T n="3,1,0411,2">標準</T>" の部分も忘れずに。

    <!-- Family -->
    <T n="0,3,0000,1">MS Gothic</T>
    <T n="1,0,0000,1">MS Gothic</T>
    <T n="3,1,0409,1">MS Gothic</T>

    <T n="3,1,0411,1">MS ゴシック</T>

    <!-- Subfamily -->
    <T n="3,1,0411,2">標準</T>

    <!-- UniqueIdentifier -->

    <T n="0,3,0000,3">Microsoft: MS Gothic: 2005</T>
    <T n="1,0,0000,3">Microsoft: MS Gothic: 2005</T>
    <T n="3,1,0409,3">Microsoft: MS Gothic: 2005</T>
    <T n="3,1,0411,3">Microsoft: MS ゴシック: 2005</T>

    <!-- FullName -->
    <T n="0,3,0000,4">MS Gothic</T>
    <T n="1,0,0000,4">MS Gothic</T>
    <T n="3,1,0409,4">MS Gothic</T>

    <T n="3,1,0411,4">MS ゴシック</T>

    <!-- PostscriptName -->
    <T n="0,3,0000,6">MS Gothic</T>
    <T n="1,0,0000,6">MS Gothic</T>

    <T n="3,1,0409,6">MS Gothic</T>
    <T n="3,1,0411,6">MS ゴシック</T>

(5) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"make.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- 書き換えた情報を元にして新しい ttfファイルを作る
ttfname3 mKG.ttf mKG.xml
ttfname3 mKPG.ttf mKPG.xml
ttfname3 mKUG.ttf mKUG.xml

rem --- 作成された新しい ttfファイルを組み込んだ MSGot_MK.ttc を作る。
makettc MSGot_MK.ttc mKG_mod.ttf mKPG_mod.ttf mKUG_mod.ttf

(6) 作業用のフォルダで "make.bat" をダブルクリックして実行すると、作業用のフォルダ内に mKG_mod.ttf, mKPG_mod.ttf, mKUG_mod.ttf が作成され、さらにこれらを組み込んだ MSGOT_MK.TTC が作成されます(名前が大文字になってしまいますが気にせずに…)。この MSGOT_MK.TTC が内部ファイル名を msgothic.ttc と同じものに変更した meiryoKeGothic.ttc です。ファイル名をダブルクリックしてフォント名が「MS ゴシック & MS Pゴシック & MS UI Gothic」にちゃんと書き換わっているかどうか確認してみて下さい。作業の過程でつくられた ttf, ttc, xml, bat の各ファイルはどこかに保存用フォルダを作って移動させ、しばらくは保存しておいた方がよいでしょう。MSGOT_MK.TTC もバックアップをとっておくことをお勧めします。

フォント名がきちんと書き換わっていることが確認できたら、ファイル名を "MSGothic.ttc" に変更して MSGothic.ttc のでき上がりです。あとは msgothic.ttc の代わりに MSGothic.ttc を Fontsフォルダに入れて(=Fontsフォルダにある msgothic.ttc をデスクトップあたりに移動し、代わりに MSGothic.ttc を Fontsフォルダに移動またはコピーする)再起動するだけですが、精神的・肉体的な健康・保険のために、その前に復元ポイントを作成しておきましょう。移動させておいた msgothic.ttc は再起動後にどこか適切な場所に保存して下さい(他に msgothic.ttc のバックアップがあるならゴミ箱に捨ててしまってもかまいません)。

さて、このようにして meiryoKe_Gothic.ttc を MSGothic.ttc にしてしまうと、「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」で変更・追加したレジストリはほとんど不要になります。必要なのは takayukiさんが教えてくださった [FontSubstitutes] へのレジストリ追加だけです。それ以外はすべて元に戻してしまって構いません。もっとも、元に戻さなくてもなんら支障はありませんからそのままにしておいても大丈夫ですが…。私はすべて元に戻しました。それに「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」でご紹介した snailさん作成の "meiryo.reg" と私の作った "unregmeiryo.reg" を利用すればレジストリの変更・追加とその取消がいつでも簡単にできます。

〔2007.03.11追記

MSGothic.ttc というファイル名は紛らわしいので実際は他の名前、たとえば MSGothic_MKe.ttc でも構わないし、あるいは、mKG_mod.ttf, mKPG_mod.ttf, mKUG_mod.ttf を一つの ttc にまとめずにそのまま Fontsフォルダに入れてしまっても構わないはずなので、私は現在前者のように MSGothic_MKe.ttc という名前に変えて Fontsフォルダに入れています(MSGothic.ttc はたまにしか使わないフォント類を収めている d:\Windows\Fonts というフォルダに MSGothic_org.ttc という名前で保管してあります)。

〔2007.05.15追記〕――現在の状況

やはり、MSGothic_MKe.ttc よりも MSGothic.ttc というファイル名の方が何かと都合がいいと思い至りました。また、「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」で変更・追加したレジストリの項目もそのままにしておいた方がいいようです。というわけで、私は現在、システムフォント関係のレジストリ設定をつぎのようにしています。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink]

"Tahoma"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"
 ←値を "MSGOTHIC.TTC,MS UI Gothic" から変更
"Microsoft Sans Serif"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" ←同上
"Lucida Sans Unicode"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" ←同上

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]

"MS Shell Dlg"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←値を"MS UI Gothic" から変更
"MS UI Gothic,128"="MeiryoKe_UIGothic,128"    ←この項目を追加
"MS ゴシック,128"="MeiryoKe_Gothic,128"     ←同上
"MS Pゴシック,128"="MeiryoKe_PGothic,128"   ←同上
"MS Gothic,128"="MeiryoKe_Gothic,128"       ←同上
"MS PGothic,128"="MeiryoKe_PGothic,128"      ←同上
"Microsoft Sans Serif,0"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←同上

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\GRE_Initialize]

"GUIFont.Facename"="Tahoma"
 ←"MS UI Gothic" から変更

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WindowsXP のシステム・フォントを変更する(2)――補足

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)(2006/11/16) について、ある方からコメントをいただきました。この記事にある通りにレジストリを書き換え・追加してシステムフォントの変更ができたとのことでした(とはいっても、私の記事はまいう〜さんの「Windows Font Final」にある変更・追加方法に少し解説を加えただけですから、全面的にまいう〜さんの記事に負っています)。

続きを...▽読む△隠す

ところでその方はコメントの中で、フォントが変わっていない部分がまだ数箇所あるとおっしゃっております。それは次の部分です(環境はXP Pro SP2)。

(1) スタートボタンの文字
(2) アプリやフォルダを最小化したときにタスクバーに収納された部分
(3) フォルダを開いて左側に表示される「ファイルとフォルダのタスク」等の部分

たしかにその通りです。WindowsXP では「画面のプロパティ」の [テーマ] で「Windows XP」(初期状態)と「Windows クラシック」とのどちらかが選択できます。そして「Windows XP」を選択した場合には上記の(1)〜(3)の部分のシステムフォントが変更されないままです。ただし、「Windows クラシック」では(1)〜(3)の部分もすべて MeiryoKe_UIGothic や MeiryoKe_PGothic になります。

実は「Windows XP」テーマにおける(1)〜(3)の部分のフォントは C:\WINDOWS\Resources\Themes\Luna\luna.msstyles というファイル等に記述されていて、これに手を加えないと(1)〜(3)の部分のフォントを変更することはできないのです。まいう〜さんの「Windows Font Final」にはこのフォントを変更する方法も書いてあります。

しかし、私自身はこれをやっておりません。理由は二つあります。一つはこの方法がとても面倒であることです。私にはちょっと無理っぽい。というよりそんな面倒なことをしたくないのです。二つ目の理由は、私はすでに「Windows XP」テーマ以外のテーマ(=Visual Style またはスキン。以下「スキン」と表記)を使えるようにしていて(これについては『濫觴』掲示板の「XP のスキンとフォントに関するスレッド」に経緯が書いてあります)、私が使っているスキンでは(1)〜(3)がそれなりに読みやすいフォントになっている*からであり、ときどき用いている「Windows クラシック」でも(1)〜(3)は解決しているからです。つまり私は「Windows XP」テーマを使っていないのです。

追記〕 比較的簡単に(1)〜(3)の部分のフォントを変える方法が見つかりました。下にある 2007.02.12 および 2008.01.14 の追記をご覧下さい。

* ThemeXP という英文サイトにはスキン(Visual Style)や壁紙などのデータがたくさんあります。ここで手に入るスキンではフォントに Tahoma が指定されているものが多いようです。このようなスキンを使えば面倒なことをせずに(1)〜(3)が MeiryoKe_UIGothic で表示されます(もちろん「WindowsXP のシステム・フォントを変更する」にある方法でレジストリを変更・追加していることが前提条件)。下に私が今使っている "iBar5.1" というスキンの表示例を載せておきます。(1)〜(3)のフォント指定は Tahoma だと思います。(気分によってスキンはしょっちゅう変えています)。

ただし、ThemeXP で通常の操作をおこなってスキン等をインストールするとアドウェア(スパイウェア)を送り込まれてしまう危険があります。これを回避する方法が2ちゃんねるの「●好き好き大スキン!WindowxXPスキンスレッド●」の最初の方に載っています。ただし、そこには注意事項として「ThemeXPへアクセスすると、スパイウェアをインストールされる恐れがありますのでアンチスパイウェアソフトやProxomitronなどで対策を行ってからアクセスしてください」とも書かれていますからそれなりの対策は必要です。参考サイト「スパイウェア対策

Visual Style "iBar5.1" の表示例。
“iBar51.png”

以上、いただいたコメントに対するお応えです。参考になりましたでしょうか。なお、スキンに関する情報が載っているサイトは『濫觴』掲示板の上掲のスレッドに書いてありますが、すでになくなっているサイトもあるようですので、参考になりそうなサイトへのリンクを一番下に載せておきます。

〔2007.01.18 追記

"iVar5.1" ではなく "iBar5.1" でした。また、まいう〜さんのコメントにあるようにタスクバーの部分は Tahoma ではないですね。下の "BW" では(1)〜(3)とも Tahoma が指定されていると思います。([HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\GRE_Initialize] の "GUIFont.Facename"="Tahoma" については「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」のコメント欄も参照して下さい)

Visual Style "BW(Gloss)" の表示例。
“BW_gloss.png”

〔2007.02.12 追記

.msstyles の内容を書き換えるなどという面倒なことをしなくても、[画面のプロパティ]で変更できる部分のフォントだけでなく、(1)〜(3)のタスクバーなどの部分のフォントも好みのものに簡単に変更することができる便利な Styler というツールがあります。この Styler についてStyler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー(2007/01/20) およびStyler 1.401(2)――手軽で便利な Styler(2007/01/30) という記事を書きました。Styler 1.401(1)(2)で両方ともまとめて読めますので参考にしてください。

〔2008.01.14 追記

「Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー」のコメント(2008/01/13)で Dragon@XPさんから SFC というツールを紹介していただきました。SFC.exe は Styler と同じ方が作ったものですが、これを使うとスキン(VisualStyle)の .msstylesファイル内部のフォント指定部分だけをまとめて変更することができます。つまり、Styler では「その他の部分」として一括して指定することしかできなかった多くの部分のフォントとサイズをそれぞれ別々に細かく指定して書き換えることができるので、再起動しても変更したその他の各部分のフォント指定がそのまま維持されます。同じスキンを使い続けている限りパソコンを起動するたびに Styler を起動する必要がなくなりますから、よく使うスキンのフォントだけでもこれを使って変更しておくと便利かもしれません。ただし、書き換える前にオリジナルの .msstylesファイルはどこか別の場所にコピーを保存しておくことをお勧めします。

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(参考になりそうなサイト)

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メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console

 メイリオ(1)〜(9)をまとめて読む。

この記事はメイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)(2006/11/30) への補足です。

ふだん私は常用するエディタ上では TBゴシックR という等幅フォントを使っています。で、昨日気分転換のために MeiryoKe_Console(等幅)に変えてみたところ、上記記事を書いたときには見のがしていた点にあらためて気がつきました。

続きを...▽読む△隠す

メイリオ 5.00 から MeiryoKe_Console を生成するパッチはmeiryoKeGothic / fontforge』というページ**で手に入ります*が、そこには「Ke_Gothicは ターミナルやテキストエディタ等、CUIな実務には使い物にならんので、ASCII文字(英数字)を fontforgeで改造したもの」と書いてあります。また「漢字は上下が切れる文字があります。」とも。つまり、MeiryoKe_Gothic(等幅)の横方向の字詰はたしかに MSGothic(等幅)と同じになるように調整してありますが、上下方向の空隙つまりアセンダ・ディセンダの大きさは MSGothic に比べるとやや大きくなっており、コンソール系のフォントとしては使えない、ということらしいのです。そんなわけで、アセンダ・ディセンダを MSGothic と同じにした MeiryoKe_Console(等幅)を作ったというわけでしょう。その上で、英数字も改造してあるということは知っていたのですが自分では使うことはないだろうと思って詳しく調べなかったのです。それで実際に使ってみて初めてその違いを知ったというわけです。下の画像(Firefox 2.0.0.1で表示したもの)を見ればお分かりのようにアルファベットの小文字の一部(大文字の"O"や"W"も)や記号類が MeiryoKeGothic とは違っています。数字は"0"が細身になっており、大文字の"O"と見分けがつきやすくなっていますし、"\"がバックスラッシュに変えてあります。記号類は全般的に高さが縮めてありますね。シングルクォートも左右の形が揃っています。

私自身は html を書くくらいでプログラミングをすることはほとんどないので、その有り難さをそれほど実感できませんが、プログラムを書く人には重宝なフォントかもしれません。

追記

その後、コマンドプロンプトで使ってみたりしていますがなかなかいいですね。エディタとの相性もよく、文字のサイズを変えても可読性と明瞭性が変わらないなど、ドキュメント作成等の用途にも適しているフォントだと実感しました。というわけで今ではコマンドプロンプト(コンソール)およびエディタでは MeiryoKe_Console を使っています。快適です。

*MeiryoKe_Console(meiryoKeConsole.ttf) を生成するには上記のパッチ(meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe)とメイリオ 5.00(meiryo.ttc, meiryob.ttc)とを同じフォルダに置いて、meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe を実行(ダブルクリック)します。そうすると、同じフォルダ内に meiryoKeConsole.ttf が生成されます。

** 「meiryoKeGothic / fontforge」は閉鎖されました。meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe やメイリオ 5.00 の入手先については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。

(関連記事)

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Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー

 Styler 1.401(1)(2)をまとめて読む。

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(2)――補足」(2007/01/14) に書いたように私は「Windows XP スタイル」や「Windows クラシック スタイル」で使われている luna.msstyles, Classic.msstyles 以外の Visual Style(スキン)を使えるようにしてさまざまなフリーのスキンを利用しています。しかし XP お仕着せのスキン以外のものを使うためにはそれなりの手順を踏まなければなりません。どのような方法があるかは "DesktopCustomize.com"(ニュース - デスクトップカスタマイズ)の「デスクトップ・カスタマイズの方法と手段」に載っています〔"DesktopCustomize.com" は閉鎖されたようです〕

続きを...▽読む△隠す

私は「Desktop Styles」〔閉鎖されたようです――2008/02/02追記や「XpSkinNet」といったサイトを参考にして、このうちの「uxtheme.dllファイル,パッチ当て」という方法で他のスキンを使えるようにしました(無料でできるため。なお、各OS. 各SP 向けのパッチ済 uxtheme.dllファイルは "Uxtheme Patches - Within Windows からダウンロードできます)。特に後者は説明が丁寧で分かりやすく、書いてある通りにやればそんなに大変な作業ではありませんでした。とはいえ、システムファイルを置き換えるという過激な方法ですからそれなりの危険性をともないます。復元ポイントを作成してから慎重に作業を進めたことはいうまでもありません。しかし「XpSkinNet」は現在消滅してしまっていますし、前者は後者を参照する形で説明していますので、「uxtheme.dllファイル,パッチ当て」の方法を詳しく説明しているページは現在見つけることができない状態です(「uxtheme.dll パッチ」などのキーワードで検索すると MSSTYLESのすゝめ, viptop for vista @ Wiki 等のサイトが見つかります)。〔uxtheme.dll のパッチ当てやその解除が簡単にできる UXTheme Multi-Patcher というのがあるようです。これについては「Styler 1.401(2)――手軽で便利な Styler」で簡単に触れています〕

ところが、検索していて「Windowsのテーマを変えてみる:VisualStyle」(shoxyuさん)という記事を見つけました。そこに「これはStylerというフリーのスキンチェンジャーです」とあります。実は Styler を使うのも一つの方法なのです。上記の「デスクトップ・カスタマイズの方法と手段」にも載っています。ただし、Styler はたしかシェアウェアだったはず、と思ってもう一度「デスクトップ・カスタマイズの方法と手段」で「Stylerの概要」を見てみると、「2006年5月のver1.4からFreewareになった」と書いてあります。たしかに「フリー」でした。

それではダウンロードしてみようかと思って「まずこれをDL」とある「これ」のリンク先を見ると公式サイトではありません。この方の私的な Webサイトです。というわけで、"Styler" で検索をかけて見つけたのが「Stylerってどう?」という2ちゃんねるのスレッドでした。そこで分かったことは、Styler の公式サイトは現在閉鎖され、サポートも打ち切られていること、そしてフリーの最新版は Styler 1.401 であり、それは現在もミラーページからダウンロードできるということでした。

ミラーページにあるダウンロードファイルは
 http://www7.plala.or.jp/ta2027/dl/Styler1401.zip または
 http://an3b9.hp.infoseek.co.jp/dl/Styler1401.zip
です。これを解凍して出てきた Styler1401.msi をダブルクリックすると Styler 1.401 がインストールされます。使用法等は DesktopCustomize.com の「Stylerの使い方」に載っていますのでそちらを参照してください(『DesktopCustomize.com』は閉鎖されたようです。使用法については「Styler で Windows XP のスキン(視覚スタイル)をパッチを当てずに変える」というページがやや詳しいです)。

なお、ミラーページからのダウンロードが不可能な場合には Styler@viptop@Wiki にアクセスしてダウンロードすることもできます。

インストールするとスタートアップに登録され、コンピュータを再起動すれば常駐してタスクトレイにアイコンが表示されますが、再起動するのが面倒なので「スタート→すべてのプログラム→Styler」で直接起動してみました。タスクトレイに表示されたアイコンを右クリックして「Stylerを表示」でウィンドウが開きます。下の画像は "Crystal Clear Aero" というスキンを選択して右クリックメニューから「3 ー … → Tahoma」を指定してクリックした後、ふたたび右クリックメニューを表示したところを示しています。

クリック後スキンが変更され、すでにタイトルバー(キャプション)やメニュー等が Tahoma とそれにフォントリンクした MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic に変わっています。「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(2)――補足」で触れた(1)〜(3)の部分*は「その他の部分のフォント」の「その他の部分」に含まれているようですが、これも Tahoma が指定されているみたいで Tahoma + MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic で表示されています。左の欄でそれぞれのフォントを MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic, MeiryoKe_UIGothic などに変えて「変更を適用」すれば各部分が MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic, MeiryoKe_UIGothic になります。

* (1) スタートボタンの文字
 (2) アプリやフォルダを最小化したときにタスクバーに収納された部分
 (3) フォルダを開いて左側に表示される「ファイルとフォルダのタスク」等の部分

というわけで各スキンがどんなフォントを使っているかが一目瞭然ですし、面倒な作業をしなくても「その他の部分のフォント」を含めてフォントおよびそのサイズの変更ができるのは有り難いです。ここで変更した内容は「画面のプロパティ」に直ちに反映されますので、[テーマ]タブで、適当な名前をつけて保存しておけば後で利用できます。ただし、「その他の部分のフォント」は「画面のプロパティ」には反映されませんので WindowsXP をつぎに起動したときは Styler で再指定する必要があります。つまり、Styler で設定した「その他の部分のフォント」は電源を切るまでの生命なのですね。〔コメントにも書きましたが、次のようにしておけばコンピュータを起動するたびにわざわざ再指定する必要はありません。[スタイル]→[フォント] で各部分のフォントやサイズ・アイコンのサイズを自分の気に入ったものに変えて、[常にこの設定を利用] にチェックを入れます。さらに [デスクトップ] の一番下にある [起動時にスタイルを適用する] をチェックします。こうしておけばコンピュータを起動すると、あらかじめ設定しておいたフォントを、スタートアップから起動した Styler が自動的に適用してくれます。もしスタートアップに登録していなくても、Styler を最初に起動した時にやはり自動的に設定が適用されます。――2007.01.26追記

スタートアップに登録されて、コンピュータを起動する度に常駐されるのが嫌ならスタートアップから削除して必要な都度起動するといった使い方もできます。その場合は [クイック起動] などに登録しておくとよいと思います。

いずれにせよ上記のように[常にこの設定を利用] にチェックを入れておけば Styler を起動するだけで設定してあるフォントが適用されます。もしスキンの切り替えをしないのなら Styler を常駐させておく必要はありませんのでタスクバー上の Styler のアイコンを右クリックして Styler を終了してしまってかまいません。というよりむしろ終了させた方がいいでしょう。必要ならそのときにまた起動すればいいのですから。

Styler には他にも機能がありますが私の興味の範囲外ですので、詳しくは上記の「Stylerの使い方」や「Stylerってどう?」などを参考にして下さい(ClearType のオン・オフやコントラストの調整もできます)。

〔2007.03.19 追記

Styler は、uxtheme.dll の置き換えという荒技を使わなくても WindowsXP のスキンを変更することができるだけでなく、さまざまな部分のフォントをまとめて簡単に変更できる上に、「画面のプロパティ」では設定できないタスクバーなどの部分のフォントの設定もできるので、WindowsXP デフォルトの Windows XP スタイル(luna.msstyles) や Windows クラシックスタイル(Classic.msstyles) しか使わないという方にもお勧めできます。

なお、メイリオや MeiryoKe についてはタグ【メイリオ】あるいはタグ【MeiryoKe】をご覧下さい。

〔2008.01.14 追記

Dragon@XPさんのコメント(2008/01/13)で SFC というツールを知りました。Styler と同一作者のようですが、スキン(VisualStyle)の .msstylesファイル内部のフォント指定部分だけをまとめて変更できるツールです。Styler で「その他の部分」として一括してある部分のフォントとサイズがそれぞれ別々に細かく指定できます。SFC.exe は .msstyles 自体を書き換えるのでパソコンを再起動してもその他の部分のフォント指定もそのまま維持されます。よく使うスキンのフォントだけでもこれを使って変更しておくと便利かもしれません。ただし、書き換える前にオリジナルの .msstylesファイルはどこか別の場所にコピーを保存しておくことをお勧めします。

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メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)

 メイリオ(1)〜(9)をまとめて読む。

BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わなくても ttfname3.exe だけでメイリオのディセンダ・アセンダを変更できることが分かりました。「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」のコメント欄Radio-Kさんが教えて下さった方法です。「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」の手順よりも簡単で手間も省けますのでその方法を以下にご紹介します。メイリオ改についての情報やスクリーンショット等については「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」の記事をご覧下さい。なお、メイリオ 5.00(meiryo.ttc, meiryob.ttc)および ttfname3.exe の入手については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」を参照して下さい。

ディセンダ・アセンダを変更したメイリオを作るなんて、そんな面倒なことはいやだよ、という方は上記「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をお読み下さい。何かいいことがあるかも知れません。

続きを...▽読む△隠す

以下、(1)〜(5)にメイリオ改を作成する手順を示します。

(1) 作業用のフォルダを作成して(たとえば c:\work)、そこに ttfname3.exemeiryo.ttc, meiryob.ttc をコピーしておきます。以後の作業はエクスプローラを使ってこの作業フォルダ内で行ないます。

(2) meiryo.ttc を ttfname3.exe にドラッグ&ドロップします。これによってフォント情報を読み出した meiryo.xml が作成されます。同様にして meiryob.ttc から meiryob.xml を作成します。

(3) meiryo.xml をメモ帳にドラッグ&ドロップして開きます。Font(0) のブロックが "メイリオ" の情報、Font(1) のブロックが "メイリオ イタリック" の情報です。これらブロックの先頭にある "Header" 情報のうち Ascender, Descender, WinAscender, WinDescender の数値をつぎのように書き換えてから「上書き保存」します。書換え個所は全部で 8個ありますが「編集」→「置換(R)」→「全てを置換(A)」を使えば 2回の作業(2171→1962, 901→446)で済みます。meiryob.xml についても同様にして "Header" 情報を同じ数値で書き換えて「上書き保存」します。

Ascender="1962"  ← "2171" から "1962" に
Descender="-446"  ← "-901" から "-446" に
WinAscender="1962" ← "2171" から "1962" に
WinDescender="446" ←  "901" から  "446" に

(4) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"make.bat" という名前で作業用フォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)*。

rem --- 書き換えた情報を元にして新しい .ttcファイルを作る。
ttfname3.exe meiryo.ttc meiryo.xml
ttfname3.exe meiryob.ttc meiryob.xml

(5) 作業用フォルダで "make.bat" をダブルクリックして実行します。この結果、meiryo_mod.ttc, meiryob_mod.ttc が作成されます。これらがアセンダ、ディセンダを修正した新しい "メイリオ" と "メイリオ ボールド"、つまり メイリオ改 です。

* バッチファイルを利用しないで meiryo.ttc meiryo.xml をまとめて ttfname3.exe にドラッグ&ドロップし、続いて meiryob.ttc meiryob.xml をまとめて ttfname3.exe にドラッグ&ドロップしても同じ結果が得られます。どちらにするかはお好みで。

こうしてできた meiryo_mod.ttcmeiryob_mod.ttc をそれぞれ meiryo.ttcmeiryob.ttc という名前に変えて Fontsフォルダに上書きコピーし、その後でコンピュータを再起動すれば メイリオ改 が新しいメイリオとして認識されます。Fontsフォルダに上書きコピーする前にオリジナルの meiryo.ttc と meiryob.ttc のバックアップを忘れずに!

もし、このメイリオ改をシステムフォントとして使用しないのなら、オリジナルのメイリオと区別しやすいように meiryo_kai.ttc, meiryob_kai.ttc のような名前にしておいても大丈夫です――私はそうしています。この場合、オリジナルのメイリオは Fontsフォルダからどこか適当な場所に移しておく必要があります。

なお、メイリオ, MeiryoKe とメイリオ改のスクリーンショット比較は「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」に載せた比較画像をご覧下さい。

〔2008.01.10 追記

ここまでお読みになって、「ちょっと難しそうだな。でもメイリオ改は使ってみたい」とお思いの方がいらっしゃるかもしれません。そんな方のためにメイリオ改をダウンロードできるようにしました。ダウンロードは↓から。

 ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報

メイリオ改 5.00(meiryo_Kai500.zip)をダウンロードします。これを解凍すると meiryo_kai.ttc, meiryob_kai.ttc という二つのフォントファイルが出てきます。これらを Windows\Fonts にコピーします。もし Windows\Fonts フォルダ内にすでにメイリオ(meiryo.ttc, meiryob.ttc)がある場合には、それらをどこか適当な場所に移動・待避させて下さい。あとはパソコンを再起動するだけです。再起動後はメイリオ改 5.00 がメイリオ 5.00 として認識されます。

(関連記事)

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WindowsXP のシステム・フォントを変更する(6)――最終(改)

メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)」に書いたように、BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わずに ttfname3.exe だけで meiryoKeGothic のMSGothic化(meiryoKeGothic の内部ファイル名を MSGothic と同じに書き換える)ができることが分かりましたので、その手順を以下に書いておきます。「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)――最終」で紹介した手順よりも手間が省けます。このやり方なら手軽にとはいえないまでもかなり容易に msgothic から meiryoKeGothic への置き換えが実現できます。

続きを...▽読む△隠す

なお、以下の作業には meiryoKeGothic.ttcttfname3.exe が必要です。meiryoKeGothic.ttc の生成法は「メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ系フォント」に書いてあります。また、meiryoKeGothic.ttc の生成に必要なファイル(meiryoKe_gen_5.00rev1.exe, meiryo.ttc, meiryob.ttc) および ttfname3.exe については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」を参照して下さい。

以下(1)〜(5)が msgothic.ttc に化けさせた meiryoKeGothic.ttc を作る手順ですが、混乱を避けるため、オリジナルの msgothic.ttc を msgothic.ttc と表記し、meiryoKeGothic.ttc から作り出した msgothic.ttc を MSGothic.ttc と表記します。

(1) 作業用のフォルダを作成して、そこに meiryoKeGothic.ttcttfname3.exe をコピーしておきます。以後の作業はエクスプローラを使ってこの作業フォルダ内で行ないます。

(2) meiryoKeGothic.ttc を ttfname3.exe にドラッグ&ドロップします。これによってフォント情報を読み出した meiryoKeGothic.xml が作成されます。

(3) meiryoKeGothic.xml をメモ帳にドラッグ&ドロップして開きます。Font(0) のブロックが "MeiryoKe_Gothic" の情報で、Font(1), Font(2) のブロックがそれぞれ "MeiryoKe_PGothic", "MeiryoKe_UIGothic" の情報です。それぞれのブロックにあるフォント名に関するデータを書き換えます。たとえば Font(0)ブロックの該当部分はつぎのように書き換えます。文字列の置換をうまく利用すると楽です。なお、"MS ゴシック" の "MS", "ゴシック" は全角でスペースは半角です。間違わないように。"<T n="3,1,0411,2">標準</T>" の部分も忘れずに。〔2008/01/14 注記 「Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー」にいただいたDragon@XPさんのコメントを拝見して、msgothic.ttc の内部情報を見直したところ、PostscriptName の部分は "MS Gothic"("MS ゴシック")ではなく、すべて "MS-Gothic" になっていました。というわけで、PostscriptName の部分はすべて "MS-Gothic" に書き換えて下さい。

Font(0):MeiryoKe_Gothic の <Name>データ

    <!-- Family -->
    <T n="0,3,0000,1">MS Gothic</T>

    <T n="1,0,0000,1">MS Gothic</T>
    <T n="3,1,0409,1">MS Gothic</T>
    <T n="3,1,0411,1">MS ゴシック</T>

    <!-- Subfamily -->

    <T n="3,1,0411,2">標準</T>

    <!-- UniqueIdentifier -->
    <T n="0,3,0000,3">Microsoft: MS Gothic: 2005</T>
    <T n="1,0,0000,3">Microsoft: MS Gothic: 2005</T>

    <T n="3,1,0409,3">Microsoft: MS Gothic: 2005</T>
    <T n="3,1,0411,3">Microsoft: MS ゴシック: 2005</T>

    <!-- FullName -->
    <T n="0,3,0000,4">MS Gothic</T>

    <T n="1,0,0000,4">MS Gothic</T>
    <T n="3,1,0409,4">MS Gothic</T>
    <T n="3,1,0411,4">MS ゴシック</T>

    <!-- PostscriptName -->

    <T n="0,3,0000,6">MS-Gothic</T>
    <T n="1,0,0000,6">MS-Gothic</T>
    <T n="3,1,0409,6">MS-Gothic</T>
    <T n="3,1,0411,6">MS-Gothic</T>

Font(1)ブロックの該当部分についても同様の作業をします。"MS Gothic", "MS ゴシック" の部分がそれぞれ "MS PGothic", "MS Pゴシック" になるだけです("MS", "Pゴシック" は全角でスペースは半角)。ただし、PostscriptName の部分はすべて "MS-PGothic" に書き換えて下さい。Font(2)ブロック についても同様ですが、日本語フォント名はありませんのですべて "MS UI Gothic" に書き換えます。また、PostscriptName の部分はすべて "MS-UIGothic" に書き換えます。"<T n="3,1,0411,2">標準</T>" の部分も忘れずに。書き換えがすべて終ったら「上書き保存」します。

(4) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"make.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)*。

rem --- 書き換えた情報を元にして新しい ttcファイルを作る
ttfname3 meiryoKeGothic.ttc meiryoKeGothic.xml

(5) 作業用のフォルダで "make.bat" をダブルクリックして実行すると、meiryoKeGothic_mod.ttc が作成されます。これが内部ファイル名を msgothic.ttc と同じものに変更した meiryoKeGothic.ttc です。

* バッチファイルを利用しなくても meiryoKeGothic.ttc, meiryoKeGothic.xml をまとめて ttfname3.exe にドラッグ&ドロップすることでも同じ結果が得られます。どちらにするかはお好みで。

こうしてできた meiryoKeGothic_mod.ttc のファイル名を "MSGothic.ttc" に変更すれば meiryoKeGothic.ttc が化けた MSgothic.ttc のでき上がりです。あとは Fontsフォルダにある msgothic.ttc をデスクトップあたりに移動し、代わりに MSGothic.ttc を Fontsフォルダにコピーして再起動すれば、MSgothic.ttcmsgothic.ttc として認識されます。以後実質的に meiryoKeGothic が msgothic に置き換わることになります。移動させておいたオリジナルの msgothic.ttc は再起動後にどこか適切な場所に保存しておいて下さい。

〔2008.01.09 追記

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)――最終」(2007/03/06)を書いてからだいぶ経ちます。meiryoKeGothic.ttc の内部フォント名を msgothic.ttc と同じものに変えてそのファイル名を MSGothic.ttc にしたものを Fontsフォルダに入れて様子を見始めたのはそれ以前のことですから、私のPCの中では一年近くの間ずっと msgothic.ttc に化けた MSGothic.ttc が Fontsフォルダに入っているわけです。この状態で困った状況になったことはほとんどありません。

私は Firefox で「Web ページが指定したフォントを優先する」というのにチェックをしているので、ネット上ではときどき文字化けを経験しました。とくに日本語の全角アラビア数字「123…」の文字化けには悩まされましたが、さまざまな英字フォントで「123…」を表示させてみた結果 Lucida Grande(Lucida Grande.ttf)が原因であることが分かりました。これについては Lucida Grande.ttf を Fontsフォルダから他の場所に移動させることで対処しました(フォントリンクをいじっても駄目だったのと、私がこのフォントを使うことはないだろうというのが理由です)。

そんなわけで、その後フォント関係のレジストリについてもいろいろと試行錯誤を重ねた結果、私のレジストリ設定は「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)〜(5)」でご紹介したものとは多少違ったものになっています。そこで、自分自身の覚えも兼ねて私の現在のレジストリ設定を以下に書いておくことにしました。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \FontLink\SystemLink]

"Tahoma"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"
 ←値を "MSGOTHIC.TTC,MS UI Gothic" から変更
"Microsoft Sans Serif"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" ←同上
"Lucida Sans Unicode"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" ←同上

この部分↑は「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」や「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)――最終」と同じです。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \FontSubstitutes]

"MS UI Gothic,128"="MeiryoKe_UIGothic,128"    ←この項目を追加
"MS ゴシック,128"="MeiryoKe_Gothic,128"     ←同上
"MS Pゴシック,128"="MeiryoKe_PGothic,128"   ←同上
"MS Gothic,128"="MeiryoKe_Gothic,128"       ←同上
"MS PGothic,128"="MeiryoKe_PGothic,128"      ←同上
"Microsoft Sans Serif,0"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←同上

↑ですが、MSGothic.ttcmsgothic.ttc に偽装しているのだから、MS ゴシック系を MeiryoKe_Gothic系で置き換える必要は特になさそうに思えるにもかかわらずそのまま残しているのは、(1)MeiryoKe_Gothic系にはボールド体があるのに対して MS ゴシック系にはボールド体がないこと、(2)私の使っているいくつかのソフト(日本製)で不具合が生じること、これらの理由からです。(1)については好みの問題かもしれません。

また「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)」の段階で、上のように "Microsoft Sans Serif,0"="MeiryoKe_UIGothic,128" の部分を追加しています(takayukiさんのご教示(2007/03/04)によるものです。これによってタスクバーの部分等のフォントが MeiryoKe_UIGothic に変わります)。なお、"MS Shell Dlg" の値は元の "MS UI Gothic" に戻しました("MeiryoKe_UIGothic,128" のままでも支障はないと思います)。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT \CurrentVersion\Console\TrueTypeFont]

"932."="MeiryoKe_Console" ←この値を追加

この部分↑はコマンドプロンプトで使用するフォントの設定です。詳しくは「コマンドプロンプトで使用するフォント」をご覧下さい。

また、起動/終了時のログオン画面/ログオフ画面でもクリアタイプを有効にするためにつぎのような設定をしています。

[HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\Desktop]

"FontSmoothing"="2"   ←"1" から "2" に変更

"FontSmoothingType"="2" ←同上

なお、[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT
\CurrentVersion\GRE_Initialize]
"GUIFont.Facename" の値を "Tahoma" から元の "MS UI Gothic" に戻し、[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc
\Associated DefaultFonts]
"AssocSystemFont" の値を "meiryoKeGothic.ttc" から元の "MSGOTHIC.TTC" に、"FontPackage" の値を "MeiryoKe_Gothic" から元の "MS Gothic" に戻しました。

以上が現在のフォント関係のレジストリ設定ですが、これに加えて「Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー」でご紹介している Styler.exe を使って「画面のプロパティ」で設定できる部分のフォント指定をすべて MeiryoKe_UIGothic にしています。また Styler では「画面のプロパティ」で設定できない部分は個々に指定できないので、同記事の〔2008.01.14 追記〕でご紹介している SFC.exe も併用しています。SFC.exe は Styler.exe と同じ方が作ったものですが、スキン(VisualStyle)の .msstylesファイル内部のフォント指定部分(フォントの種類・サイズ等)だけをまとめて変更できるツールで、これを利用すればタスクバー等のフォントも簡単に好みのものに変更できます。

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ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報

〔2010.08.28更新

当ブログ内の記事で取りあげた各種ソフト・ファイルのダウンロード情報です。

 メイリオ・メイリオ改・meiryoKe・ttfname3 (関連記事)

※上記リンク先から以下の zipファイルがダウンロードできます。

meiryo602.zip(meiryo.ttc, meiryob.ttc):メイリオ6.02

meiryo_Kai602.zip(meiryo_Kai602.ttc, meiryob_Kai602.ttc):メイリオ改6.02

meiryoKe_gen_6.02rev1.zip(meiryoKe_gen_6.02rev1.exe):メイリオ6.02から MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic , MeiryoKe_Console (meiryoKe_602r1.ttc, meiryoKeB_602r1.ttc) を生成するパッチ

meiryo500.zip(meiryo.ttc, meiryob.ttc):メイリオ5.00

meiryo_Kai500.zip(meiryo_kai.ttc, meiryob_kai.ttc):メイリオ改5.00

meiryoKeGothic500.zip(meiryoKeGothic.ttc, meiryoKeGothicB.ttc):MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic

meiryoKe_gen_5.00rev1.zip(meiryoKe_gen_5.00rev1.exe):メイリオ5.00から MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic (meiryoKeGothic.ttc, meiryoKeGothicB.ttc) を生成するパッチ

meiryoKeConsole500.zip(meiryoKeConsole.ttf):MeiryoKe_Console

meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.zip(meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe):メイリオ5.00から MeiryoKe_Console (meiryoKeConsole.ttf) を生成するパッチ

meiryo mod 12pt AA.zip(meiryo mod 12pt AA.ttf):meiryo mod 12pt AA

ttfname3.zip(ttfname3.exe):ttf, ttc ファイルの内部情報を書き変えるツール

注記〕 「メイリオ(8)――Visual C# 2008 Express Edition版のメイリオ」の〔追記〕にありますように、WindowsXP の正規ユーザーはマイクロソフトのダウンロードセンターからメイリオ5.00 をダウンロードできます。なお、メイリオ5.00 からメイリオ改5.00 を作成する方法については「メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改) 」をご覧下さい。

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  ClearType Tuner PowerToy(ClearType Tuning)

■ Styler WindowsXP用スキン切替・フォント指定 (関連記事)
  http://an3b9.hp.infoseek.co.jp/dl/Styler1401.zip

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  Styler@viptop@Wiki

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  UXTender SP3 UxTheme Patcher@k本的に無料ソフト・フリーソフト

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(2007.03.27) 三浦つとむ「意味とは何か、どこに存在するか」(2)
(2007.03.22) 三浦つとむ「意味とは何か、どこに存在するか」(1)
(2006.12.23) 言語と内言――言語の意味
(2006.09.30) 貨幣の使用価値
(0000.00.00) 意味・意義・価値(1)〜(3) (まとめて読む)
(2006.10.05) 意味・意義・価値(3)――ソシュールの「価値」
(2006.10.01) 意味・意義・価値(2)――表現・受容過程と販売・購買過程とのアナロジー
(2006.09.29) 意味・意義・価値(1)――ソシュール的な「語の意義」と「語の価値」
(2006.09.14) 〈対象→意識→表現〉過程における認識の発展
(2006.09.09) ソシュール言語学には個別概念が存在している?
(2006.09.08) 個別概念が介在する表現⇒受容過程
(2006.07.12) 言語表現における概念の二重性と二種類の概念

言語>音韻

(2006.09.26) 言語音・言語音像・音韻についての覚書

言語>雑文

(2008.01.22) 「勝手にブログ評論」なるものをしてもらった
(2006.11.25) ちょっとボヤいてみる
(2006.11.04) 前田英樹訳『ソシュール講義録注解』
(2006.10.17) ソシュール『一般言語学第三回講義』を読んでいる
(2006.10.15) ソシュール『一般言語学第三回講義』を読み始めた

意識・認識>認識論

(0000.00.00) 『認識と言語の理論 I』を読む 1(1)〜(7) (まとめて読む)
(2008.03.22) 『認識と言語の理論 I』を読む 1(7)――予想の段階的発展
(2008.03.20) 『認識と言語の理論 I』を読む 1(6)――表象の位置づけと役割
(2008.03.19) 『認識と言語の理論 I』を読む 1(5)――真理から誤謬への転化
(2008.03.15) 『認識と言語の理論 I』を読む 1(4)――主体的立場と観察的立場
(2008.03.09) 『認識と言語の理論 I』を読む 1(3)――観念的な自己分裂
(2008.03.07) 『認識と言語の理論 I』を読む 1(2)――認識における矛盾
(2008.03.03) 『認識と言語の理論 I』を読む 1(1)――認識論と言語学

意識・認識>観念的自己分裂

(2008.08.02) 三浦つとむ「夏目漱石における『アイヴァンホー』の分析」
(0000.00.00) 認識(1)〜(7) (まとめて読む)
(2008.01.24) 認識(7)――観念的自己分裂
(0000.00.00) 対象意識(1)〜(5) (まとめて読む)
(2006.08.11) 対象意識(5)――意識・認識の発展
(2006.08.10) 対象意識(4)――他者意識・自己意識
(2006.08.05) 対象意識(3)――対象意識と観念的自己分裂
(2006.08.01) 対象意識(2)――自己意識の契機
(2006.07.31) 対象意識(1)――類的存在としての人間の意識
(0000.00.00) 二つの主観(1)〜(3) (まとめて読む)
(2006.06.30) 二つの主観(3)――観念的自己分裂の位置づけ
(2006.06.29) 二つの主観(2)――二重霊魂説に関して
(2006.06.29) 二つの主観(1)――主観・客観と観念的自己分裂
(0000.00.00) 自己の二重化(1)〜(7) (まとめて読む)
(2006.08.19) 自己の二重化(7)――他者を鏡とするということ
(2005.02.03) 自己の二重化(6)――鏡としての表現
(2005.01.31) 自己の二重化(5)――認識の外化・対象化
(2005.01.25) 自己の二重化(4)――認識の発展
(2005.01.25) 自己の二重化(3)――観念的自己分裂
(2005.01.25) 自己の二重化(2)――鏡と自己分裂
(2005.01.24) 自己の二重化(1)――独り言と自己分裂

意識・認識>概念・表象

(0000.00.00) 認識(1)〜(7) (まとめて読む)
(2008.01.24) 認識(6)――概念のまとめ
(2008.01.24) 認識(5)――カテゴリー・概念の階層
(2008.01.24) 認識(4)――表象と概念
(0000.00.00) 0の概念・マイナスの概念(1)(2) (まとめて読む)
(2007.10.07) 0の概念・マイナスの概念(2)――量概念からの抽象
(2007.10.02) 0の概念・マイナスの概念(1)――マイナス概念の形成
(2007.01.28) シニフィエについて
(0000.00.00) 概念は「言語」に先立つ(1)〜(5) (まとめて読む)
(2007.10.07) 概念は「言語」に先立つ(5)
(2006.09.06) 概念は「言語」に先立つ(4)
(2006.08.28) 概念は「言語」に先立つ(3)
(2006.08.24) 概念は「言語」に先立つ(2)
(2006.08.18) 概念は「言語」に先立つ(1)
(0000.00.00) 概念(1)〜(5) (まとめて読む)
(2006.09.19) 概念(5)――人間の思考・認識は個別概念を介して行われる
(2006.09.07) 概念(4)――概念というものの性格
(2006.08.28) 概念(3)――個別概念(普遍概念・特殊概念)
(2006.07.28) 概念(2)――概念の獲得
(2006.07.27) 概念(1)――人間の認識は徹頭徹尾概念的である
(2006.07.26) 「言語」の介在しない概念

意識・認識>神経系

(0000.00.00) 認識(1)〜(7) (まとめて読む)
(2008.01.24) 認識(3)――知覚と知覚表象
(2008.01.24) 認識(2)――脳の機能
(2008.01.24) 認識(1)――中枢神経と末梢神経「言語」の介在しない概念

弁証法>未分類

(0000.00.00) 三浦つとむ「横目で見る立場から」(1)〜(4) (まとめて読む)
(2008.08.15) 三浦つとむ「横目で見る立場から」(4)
(2008.08.15) 三浦つとむ「横目で見る立場から」(3)
(2008.08.15) 三浦つとむ「横目で見る立場から」(2)
(2008.08.15) 三浦つとむ「横目で見る立場から」(1)
(2006.07.04) 弁証法的なとらえ方
(2006.07.03) 「物自体」は非存在である
(0000.00.00) 存在と対象(1)〜(4) (まとめて読む)
(2007.10.18) 存在と対象(4)――対象的なものは存在する
(2007.10.17) 存在と対象(3)――非存在という概念
(2007.10.15) 存在と対象(2)――現象するものは存在する
(2006.06.30) 存在と対象(1)

弁証法>抜き書き

(2006.07.08) 〔弁・抜〕先天主義
(2006.07.04) 〔弁・抜〕人は多かれ少なかれ「観念論者」である
(2006.07.04) 〔弁・抜〕物自体――『フォイエルバッハ論』から
(2006.07.04) 〔弁・抜〕ディーツゲンの「事物自体」批判

教育・知識>数学・自然科学

(2008.01.29) 科学とは何か
(0000.00.00) 割り算から見た量(1)(2) (まとめて読む)
(2007.10.30) 割り算から見た量(2)――絶対量と相対量
(2007.10.28) 割り算から見た量(1)――内包量と外延量
(2007.01.13) 南半球における月の満ち欠け
(0000.00.00) マイナス×マイナスはなぜプラスになるのか(1)〜(3) (まとめて読む)
(2006.09.13) マイナス×マイナスはなぜプラスになるのか(3)
(2006.09.12) マイナス×マイナスはなぜプラスになるのか(2)
(2006.09.11) マイナス×マイナスはなぜプラスになるのか(1)
(2006.08.23) 鏡像における左右反転という現象について
(0000.00.00) 温度はたし算・引き算できないか(1)(2) (まとめて読む)
(2006.07.21) 温度はたし算・引き算できないか(2)
(2006.07.19) 温度はたし算・引き算できないか(1)

教育・知識>古代史

(2007.01.12) 邪馬「臺(台)」国
(2006.10.17) 古田武彦の仮説
(2006.06.28) 古田武彦

実用・遊び>コンピュータ

(2008.02.05) Windows XP のこと
(2008.01.03) ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報
(0000.00.00) Gom Player(1)(2) (まとめて読む)
(2007.10.01) Gom Player(2)――映像が真っ暗・Styler との相性
(2007.09.05) GOM Player(1)――多形式対応の動画プレイヤー
(2007.09.03) DownloadHelper 2.4.1――動画ダウンローダー
(0000.00.00) ノートパソコンの発熱・冷却(1)〜(4) (まとめて読む)
(2008.03.25) ノートパソコンの発熱・冷却(4)――ケースファン 2008年
(2007.10.23) ノートパソコンの発熱・冷却(3)――ケースファン・その後
(2007.08.23) ノートパソコンの発熱・冷却(2)――ケースファンで冷却
(2007.08.17) ノートパソコンの発熱・冷却(1)――USB扇風機で冷却
(2007.05.04) WinAmp の旧バージョン
(2007.04.29) Bフレッツに四苦八苦中
(2007.03.12) コマンドプロンプトで使用するフォント
(2007.02.13) WinAmp の表示をメイリオ系にする
(2007.02.09) JIS2004対応 MSゴシック・MS明朝
(2007.01.23) STC fontBROWSER
(0000.00.00) Styler 1.401(1)(2) (まとめて読む)
(2007.01.30) Styler 1.401(2)――手軽で便利な Styler
(2007.01.20) Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー
(0000.00.00) ClearType Tuner(1)(2) (まとめて読む)
(2006.12.31) ClearType Tuner(2)――コントラスト調整
(2006.12.21) ClearType Tuner(1)――にじみ調整
(2006.12.09) [クイック起動] はランチャー化できる
(2006.12.02) Rapture 1.3.0
(0000.00.00) WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)〜(6) (まとめて読む)
(2007.12.27) WindowsXP のシステム・フォントを変更する(6)――最終(改)
(2007.03.06) WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)――最終
(2007.02.19) WindowsXP のシステム・フォントを変更する(4)――番外
(2007.02.17) WindowsXP のシステム・フォントを変更する(3)
(2007.01.14) WindowsXP のシステム・フォントを変更する(2)――補足
(2006.11.16) WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)
(0000.00.00) メイリオ(1)〜(9) (まとめて読む)
(2009.10.29) メイリオ(9)――メイリオ 6.02, Meiryo UI
(2008.01.06) メイリオ(8)――Visual C# 2008 Express Edition版のメイリオ
(2007.12.26) メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)
(2007.02.28) メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える
(2007.01.16) メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console
(2006.11.30) メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)
(2006.11.27) メイリオ(3)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(1)
(2006.11.13) メイリオ(2)――WindowsXP とメイリオ系フォント(補足)
(2006.11.10) メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ系フォント(1)
(2006.11.13) Firefox 1.50.8
(2006.07.20) ブラインド・タッチと OEA配列
(2006.07.20) Google検索の電卓機能と温度計算
(2006.07.18) 日本語のプログラミング言語「なでしこ」

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(0000.00.00) ブログ・リニューアル(1)〜(8) (まとめて読む)
(2008.03.02) ブログ・リニューアル(8)――新管理画面統合
(2008.02.21) ブログ・リニューアル(7)――テンプレートのスリム化
(2008.02.19) ブログ・リニューアル(6)――新管理画面統合は大丈夫?
(2007.12.18) ブログ・リニューアル(5)――気分を変えて
(2007.10.19) ブログ・リニューアル(4)――記事の表示順を変更しました
(2007.10.06) ブログ・リニューアル(3)――元のテンプレートに戻します
(2007.09.29) ブログ・リニューアル(2)――記事本文のフォントサイズを変更
(2007.09.28) ブログ・リニューアル(1)――ようやく一段落
(2007.09.15) いつの間に……
(2006.11.01) FC2ブログ、登録100万サイトを突破

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(2007.03.17) 軌道修正
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(0000.00.00) 松田光世さんのツイートがおもしろい(1)〜(3) (まとめて読む)
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ソシュールの「言語」(1)

 ソシュールの「言語」(1)〜(4)をまとめて読む。

昨日トラックバックいただいた「ソシュールの言葉に対する解釈」(2006年07月08日)において秀さんは『一般言語学講義』から引用したソシュールの言葉に対する解釈が秀さんと私とでは異なるということを述べ、秀さんご自身が誤読しているかも知れないと書いている。私はソシュールが「言語」というとき、それは常に langue つまり三浦の規定した言語規範を指していると考えて私なりの読み方をしたのであるが、直後に引用されている内田氏の言葉と照らし合わせて読むと誤読しているのは秀さんではなくてむしろ私の方かも知れない。そう思って手持ちの『一般言語学講義』を調べてみた。以下は第II編第4章「言語価値」§1「音的資料へと組織された思想としての言語」冒頭からの引用である。追記 この部分は「第三回講義」の後に「第二回講義」をつぎはぎしたものであることが分かった〕

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『一般言語学講義』第II編第4章「言語価値」§1(p.157-158)

 言語が純粋価値の体系でしかありえないことを会得するには,その働きにおいて活躍する二要素:観念と音とを考察するだけでよい.

  心理的にいうと,われわれの思想は,語によるその表現を無視するときは,無定形の不分明なかたまりにすぎない.記号の助けがなくては,われわれは二つの観念を明瞭に,いつもおなじに区別できそうもないことは,哲学者も言語学者もつねに一致して認めてきた.思想は,それだけ取ってみると,星雲のようなものであって,そのなかでは必然的に区切られているものは一つもない.予定観念などというものはなく,言語が現われないうちは,なに一つ分明なものはない.

この浮動的な王国と向かい合って,音のほうこそはそれだけであらかじめ限りとられた実在体を呈しはしまいか? おなじことである.音的実在体とても,より堅固なものでもない;それは思想がぜひともその形をとらねばならない鋳型ではなくて,一つの造形資料であり,これまた分明な部分に分かたれて,思想の必要とする能記を供するのである.〈ソ図〉それゆえ総体としての言語的事実すなわち言語は,これを同時に茫漠たる観念の無限平面(A)と,音の・それにおとらず不定のそれ(B)との上に引かれた,一連の隣接下位区分として表わすことができる;その模様はこの図をもってよく彷彿させることができよう:

 思想と向かい合っての言語独特の役割は,観念を表現するために資料的な音声手段をつくりだすことではなくて,思想と音との中を取り持つことである,ただしそれらの合一は必然的に単位の相互限定に落ちつくことになる.ほんらいこんとんたる思想も,分解するや,明確にならざるをえない.それゆえ思想の資料化があるわけでもなく,音の精神化があるわけでもない;いささか神秘めくが,「思想・音」は区分を内含し,言語は二つの無定型のかたまりのあいだに成立しつつ,その単位をつくりあげるのである。……

 言語はこれを分節の領域であると称することもできなくはない.ただしこの語を p.22 において定義した意味((注)言語活動については articulation「分節」とは意義の連鎖を意義単位へと細分すること。人間生具のものは口頭言語ではなくて、言語を、つまり分明な観念に対応する分明な記号の体系を組みたてる能力である)にとって:言語辞項はおのおのの小肢体であり,articulus「肢体・細分」 であって,そこで観念が音に定着し,音が観念の記号となる.

  言語はまた,一葉の紙片に比べることができる:思想は表であり,音は裏である;裏を分断せずに同時に表を分断することはできない;おなじく言語においても,音を思想から切り離すことも,思想を音から切り離すことも,できない;できたとしたら,それは抽象作用によるしかなく,その結果は純粋心理学か純粋音声学かのしごととなろう.

さて、長い引用となったがこの内容を理解するのはむずかしい試錬である。というのは『一般言語学講義』を読むにあたってはその用語についての理解が不可欠であり、つねにそのことに留意していなければならないからである。フランス語では「ものをいうという行為」=langage「言語活動」と「ものをいうために用立てる口頭的または書写的記号の体系」=langue「言語」とは区別されている。ソシュールは、「言語」はその話者にとっては史的事実である前にまず意識事実である、といっている。さらに parole「言」は各個人が langue「言語」を実現することであり、書き言葉つまり書かれた言葉は e'criture「書」であって、『一般言語学講義』全体にわたってこの定義による用語法が貫かれている。

したがって、上記引用文においても「言語」とは langue つまり社会制度としての言語規範のことである。ただしここでは「言語」を「分節が行われる領域」であるともいっている。その理由はその部分が、「言語」が「二つの無定型のかたまりのあいだに成立しつつ,その単位をつくりあげる」過程つまり言語の成立過程を語る部分だからである。また上記引用は思想が分節される意識内部の現象についての記述であるから「音」とあるのはすべて聴覚映像(音声表象)のことである。「概念」ではなく「観念」という語が使われているのは、ここでは langue「言語」の成立を語り、次節以降で「音」がシニフィアン(能記・意味するもの)、概念がシニフィエ(所記・意味されるもの)、そしてシーニュ「記号」がそれらの連合として「価値」という概念のもとで再把握されるからかもしれない。「聴覚映像」「概念」の連合としてのシーニュ「記号」については第I編第2〜3章においてすでに語られている。

というわけで「言語が現われないうち」あるいは「言語の出現以前」という表現で用いられている「言語」とは langue である。

続きを読んでみよう。

『一般言語学講義』(p.159)

それゆえ言語学のしごと場は,二つの秩序の要素が結合する境界地域である;この結合は形態をうみ,実体をうみはしない.

以上の見解は,……記号の恣意性について述べたことをいっそうわかりやすくしてみせる。言語的事実によって結ばれた二つの領域は,ただに茫漠・無定型である のみならず,なおなにがしの概念にたいしなにがしの聴覚的切片をあてがう選択は,まったく恣意的である。もしそうでないならば,価値の概念はその特質のいくぶんかを失うであろう,というのもそれは外部から押しつけられた要素をふくむことになろうから.ところがじつをいえば,価値はまったく相対的なものであって,さればこそ観念と音との連結は徹底的に恣意的なのである。

こんどはまた,記号の恣意性が,なぜひとり社会的事実が言語体系をつくりだすことができるかを,いっそうわかりやすくしてみせる.集団は,価値の成立のために必要であって,これの唯一の存在理由は,慣用と一般的同意のうちにある;個人一人ではそれを一つとして定めることはできないのだ.

以上から、この節はソシュールが langue「言語」つまり言語規範の成立する様を語っているところであると、私には思われる。したがって「言語が現われないうち」あるいは「言語の出現以前」とは langue「言語」が成立する以前と解するのが妥当であろうと私は思う。

ただし、一つ問題が残っている。私は自分が所持している『一般言語学講義』から引用したが、秀さんが引用したものとは訳が違っている。私が持っているものは 1972年12月発行の改版であるが、現在出ているものとは内容が異っている可能性があるからである。追記 これについては「ソシュール「言語学」とは何か(6)」を参照〕

大カテゴリー 〔言語〕

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南半球における月の満ち欠け

更新をしばらく休んでいるときに、鏡像における左右反転という現象について(2006/08/23) に対して山本教仁(qog)さんという方からトラックバックを頂きました(1/7)。 "左右"という概念:南半球での月の満ち欠け(『デミウルゴスの轡銜(ヒカン)』)

日本では月は右側が満ち欠けするように見えるのに対して、南半球のオーストラリアでは左側が満ち欠けするように見えることを、山本さんは地球における東西方向の絶対性と左右方向の相対性という観点から短い文章で的確に分析しておられます。

続きを...▽読む△隠す

(たと)えていえば、南半球で見る月は北半球で見る月の満ち欠けの鏡像のように見えるともいえます(実際は鏡像ではありません。山本さんのおっしゃるように月が対称な形をしていることから起こる錯覚です)。このことは東西方向の絶対性と左右方向の相対性という観点から見れば、「各半球における月の満ち欠けの見え方」と「物と鏡像との関係」とが共通した性格のものであるということを示しています。

つまり、鏡像では前後が反転する(裏返しの像になる)ためにそれにともなって左右も反転しているように見える(実際は反転していない。人間の身体の対称性がそのような錯覚をもたらす――鏡像の立場から見た感覚、つまり観念的自己分裂に媒介された錯覚)のですが、月の満ち欠けに関しては、北半球では観測者は南を向いているのに対して南半球では観測者は北を向いているため、北半球と南半球とでは観測者の前後の向きが反転した形になり、そのために左右も反転する(これは錯覚ではない)というわけですね。

下の(1)は『こよみのページ』というサイトの月齢カレンダーというページに載っている今月の月(標準時正午)の画像ですが、これは日本において南を向いて南中する月を見たときの月の見え方を示しています(厳密にいうと南中時刻と正午との時間差だけ月齢に差が出るのでそれにともなって満ち欠けの具合も図とはやや違ってきますが…)。この画像の上下を反転したものが(2)です。こちらは南半球において北を向いて北中(正中)する月を見たときの月の見え方を示しています。ちなみに日本においても北を向いてのけぞるような姿勢で南中(正中)する月を見れば(2)のような形に見えるはずです(私はやったことがありませんが…)。あるいは南を向いて逆立ちして空を見ても左右が反転した月が見えるはずです(これもやったことはありませんが)。

(1)  (2)

結局のところ、地球の自転の向きを東と決めていますから、北半球でも南半球でも極点以外の場所では天体は東から昇って西に沈むことに変わりはありませんが、太陽や月はほぼ天の赤道上を移動して見えるため(地軸の傾きによりある範囲で変動する)太陽や月を観察するときに北半球(赤道〜北回帰線付近を除く)では南を向くのに対して南半球(赤道〜南回帰線付近を除く)では北を向くことになり、それにともなって観察する人間から見て東西の方角が左右逆転するわけです(月や太陽その他の天体の見た目の上下も逆転する)。したがって、北半球で南を向いて観察する人には太陽や月は左から右に向かって進むように見え、南半球で北を向いて観察する人にはそれとは反対に逆立ちして右から左に進むように見えます。しかし北半球でも北を向いて天頂〜北極星までの天体の動きを観察すれば右から左に移動しているように見えます(北極星を中心に左回りに動いて見える)。このように、太陽や月・星の動きを観察すると、左右という観念が前後関係にしばられた相対的な方向概念であることがよく分かります。つまり、北半球でも南半球でも月は西に向いている側から東に向いている側に向かって満ち欠けすることに変わりはないのですが、それを観測者の視点を基準にした左右という概念で表わすと北半球では右から左に、南半球では左から右に向かって満ち欠けしているように見えるということです。

ところで、地球の自転周期は24時間であり、月の公転周期はおよそ29.5日であるため月の出(南中・入り)は1日に約49分ずつ遅れていきます(24時÷29.5日×60分/時≒49分/日*)。このずれが地球から見た太陽と月との位置関係の変化をもたらし、それによって月が満ち欠けして見える原因なのですが、それでは新月(朔)から満月(望)までの間の月を上弦、満月(望)から新月(朔)までの間の月を下弦と呼ぶのはなぜなのでしょうか(狭い意味では月齢7.5程度の半月を上弦、月齢22あたりの半月を下弦というようですが)。それは前者が太陽よりも相対的に遅れて出る、つまり太陽を追いかけるように空を進むのに対して、後者は太陽よりも相対的に先に出る、つまり太陽に追いかけられるように進むことから、西の空に沈むとき前者(上弦の月)は(下から太陽に照らされて)上側に弦が来る形になるのに対して、後者(下弦の月)は(上から太陽に照らされて)下側に弦が来る形になるためです。

つまり、上弦・下弦という呼び名は月が西の空に沈んでいくときの弦の位置を示しているわけですから、南半球でも北半球と同じ位置(地平線から見て上か下か)に弦が見えます。したがって北半球で上弦の月が見えるときには当然南半球でも上弦の月です(ただし上下逆さまに見えているため上記のように左右が逆転しています)。また自明のことですが東の空から昇るときの上弦の月は弦の位置が下側になっていますし、下弦の月は弦を上にして東の空から昇ります。なお、狭義の上弦の月は正午頃に東の空から昇って来て、午後6時頃南中(北中)し、真夜中頃に西の空に沈みます。そして、狭義の下弦の月が東の空から昇るのは真夜中頃で、翌日の朝から昼までは南(南半球では北)の空から西の空に向かって進む有明の月(残月)として観察され、正午ごろに西の空に沈む姿が見られます。

ここまで書いて上記『こよみのページ』をよく探してみると暦と天文の雑学の中に上弦の月と下弦の月はどう見える?というのがあって、分かりやすい図まで載っていますね。この『こよみのページ』には他にも面白い話がたくさん載っていますね。あとでゆっくり読むことにします。と、思ってちょっと見たらなんと月の見え方・北半球と南半球なんていうのもあるではないですか! ふ〜む…。

* この計算には説明が必要かもしれません。

地球の自転は北極方向=天の北極から見て左回り(東に向かう)で周期は24時間、月の公転はやはり左回りで周期は約29.5日です。月や星や太陽などの天体は地球の自転のために相対的な運動として西に向かって地球を1日に1周するように見えます。恒星は地球からかなり遠いところにありますので1日あたりの運動はこのように考えて大丈夫ですし、太陽も地球がそのまわりを公転するのに一年かかりますので1日あたりの運動はそのように考えて差支えありません。しかし月は地球のすぐ近くをしかも地球の周りを公転しているのでその1日あたりの公転運動は無視できる大きさではありません。地球が東向きに1日に1回転する間に月はその29.5分の1回転分だけ東に動いています。つまり月の西向きの動きは1日に29.5分の1回転分だけ他の星や太陽よりも遅れるということです。この29.5分の1回転分の遅れを時間に換算するには、地球が1回転するのにかかる時間=24時間 に29.5分の1をかければいいわけです。そして時を分に換算するための計算をこれにつけ加えれば(単位も考慮して) 24時÷29.5日×60分/時≒49分/日 となるわけです。

(01.16追記) 地球の自転は、南極方向=天の南極から見ると右回り(東に向かう)なんですね。地球儀を逆さにして東方向に回転させてみればよく分かります。世界地図を逆さにして南が上になるようにして見ると世界がまったく違ったものに見えます。コメント欄で nonbirikurasu さんがお書きになっているように、南半球で見るオリオンなどの星座もこれと同じで逆さに見えるから、最初のうちは違和感があるでしょうね。私は中学生の頃から星に興味があって星座早見盤を手に仰ぎ見るようにして天頂方向を見ると、北を向いたときと南を向いたとき(あるいは東を向いたときと西を向いたとき)とでは星座の上下左右が逆になることを経験的に知っているのでそれほど違和感はありません。これとは反対に秋の代表的な星座ペガサスは北半球(日本付近)では南を向いて見上げると天頂よりもやや南寄りの空を足を上にして逆さに走っているように見えますが、南半球で北を向いてペガサスを見れば地平線の上を足を下にして優雅に天翔ける姿を(想像して)見ることができるはずです。北半球でそれを見るためには北を向いてのけぞるようにして見なければなりません。

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〔2008.07. 追記

p.57〜 

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記事内の用語について

 表現された言語(本来の意味の言語)を単に言葉あるいは言語、ことば…のように表記しています。ソシュール的な意味の言語(言語規範ないし思考言語)はカッコつきで「言語」あるいは「言語langue」「ラング」「ことば」等と表記しています。(2006年8月20日以降)

 一般的な意味の概念を単に概念と表記し、ソシュール的な意味の概念(語の意義としての概念、いわゆるシニフィエ・語概念)はカッコつきで「概念」と表記します。(2006年9月9日以降)

 ソシュールの規定した用語を再規定し、次のような日本語に置き換えて表記します。詳細は「ソシュール用語の再規定(1)」を参照。

【規範レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語韻     (ある語音から抽出された音韻)(概念形態)

・シニフィエ   → 語概念(語義) (ある語によって表わされるべき概念)(概念形態)

・シーニュ・記号 → 語規範(語観念)(ある語についての規範認識)

・記号の体系   → 語彙規範   (語すべてについての規範認識)

・言語      → 言語規範   (言語表現に関するすべての規範認識)

*語規範は 語概念⇔語韻 ないし 語韻⇔語概念 という形態の連合についての規範認識です。ソシュールは言語規範をこのような諸連合(「諸記号」)相互の規定関係と考えてこれを「連合関係」とも呼びます。また、構造言語学・構造主義では「連合関係」「範列関係」(「パラディグム」)といいかえられその意義も拡張されています。

 語・内語・言語・内言(内言語・思考言語) について、語規範および言語規範に媒介される連合関係を、三浦つとむの主張する関係意味論の立場からつぎのように規定・定義しています。詳細は『「内語」「内言・思考言語」の再規定』を参照。(2006年10月23日以降)

  : 語規範に媒介された 語音個別概念 という連合を背後にもった表現。

内語 : 語規範に媒介された 語音像⇔個別概念 という連合を背後にもった認識。

言語 : 言語規範に媒介された 言語音(語音の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった表現。

内言 : 言語規範に媒介された 言語音像(語音像の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった認識・思考過程。

なお、上のように規定した 内言(内言語・内的言語・思考言語)、 内語とソシュール派のいうそれとを区別するために、ソシュール派のそれは「内言」(「内言語」「内的言語」「思考言語」)、「内語」のようにカッコつきで表記します。

また、ソシュールは「内言」つまり表現を前提としない思考過程における内言および内言が行われる領域をも langue と呼んでいるので、これも必要に応じてカッコつきで「内言」「内言語」「内的言語」「思考言語」のように表記します。さらに、ソシュールは「内語の連鎖」(「分節」された「内言」)を「言連鎖」あるいは「連辞」と呼んでいますが、まぎらわしいので「連辞」に統一します。この観点から見た langue「連辞関係」と呼ばれます。ソシュールは「内語」あるいは「言語単位」の意味はこの「連辞関係」によって生まれると考え、その意味を「価値」と呼びます。構造言語学では「言(話し言葉)」や「書(書き言葉)」における語の連鎖をも「連辞」と呼び、「連辞関係」を「シンタグム」と呼んでいます。詳細は「ソシュール「言語学」(1)〜(4)」「ソシュール用語の再規定(1)〜(4)」「ソシュール「言語学」とは何か(1)〜(8)」を参照。

さらに、ソシュールは内語における 語音像⇔個別概念 という形態の連合も「シーニュ・記号」と呼んでいるので、このレベルでの「シニフィアン」「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。実際、語韻⇔語概念語音像⇔個別概念 とは形態が異なっています(前者は概念形態、後者は表象形態)。

【内言レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音像(個別概念と語規範に媒介されて形成される語音の表象)

・シニフィエ   → 個別概念(知覚や再現表象から形成され、語規範の媒介によって語音像と連合した個別概念)

・シーニュ・記号 → 内語(表象形態)

・言語      → 内言(表象形態)

 また、実際に表現された言語レベルにおいても、語音個別概念 という形態の連合が「シーニュ・記号」と呼ばれることもありますので、このレベルでの「シニフィアン」「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【言語(形象)レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音個別概念語規範に媒介されて実際に表現された語の音声。文字言語では文字の形象

・シニフィエ   → 表現された語の意味。個別概念を介して間接的にと結びついている(この個別概念語規範の媒介によってと連合している)

・シーニュ・記号 → (表現されたもの)

・言語      → 言語(表現されたもの)

 なお、存在形態(現象形態)の違いに応じて用語の背景色を形象形態(物質的形態・現実形態)・表象形態概念形態のようにしています。

 語音言語音語音像言語音像語韻についての詳細は「言語音・言語音像・音韻についての覚書」を、内言内語については「ソシュール用語の再規定(4)――思考・内言」を参照して下さい。また、書き言葉や点字・手話についても言語規範が存在し、それらについても各レベルにおける考察が必要ですが、ここでは触れることができません。

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1948年生れ。理科が好き。ことばについては子供のころからずっと関心を抱きつづけています。

〔08/01/08追記〕シカゴ・ブルースというハンドルネームは長いので、以後コメント等では単に シカゴ という略称を使います。

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